子ども・子育て会議児童福祉部会　児相等の方針見直しへ　札幌市　人材育成状況報告

（札幌市 2024-02-07付）

　札幌市子ども・子育て会議第３回児童福祉部会が１月３０日、オンラインで開かれた。昨年３月策定の児童虐待防止に向けた職員人材育成ビジョンの取組状況などについて報告。今後は、児童相談所および区家庭児童相談室職員の育成方針の見直しなどを検討する考えを示した。

　令和元年に発生した当時２歳の女児の死亡事例を受け、職員の専門性向上を図るため市は５年３月、子ども虐待防止に関する職務に従事する職員の人材育成ビジョンを策定。

　子ども未来局の担当者がビジョンに基づく本年度の取組について報告した。

　一般事務（福祉コース）の職員に対し、キャリアアップの道筋を示す「キャリアラダー」や職員個人の年間育成計画などを活用した面談を通して、専門性向上に向けた動機付けを図ったことなどを説明した。

　今後の取組として、６年度の新採用職員研修において職員人材育成ビジョンに関する講義の実施を検討する。

　また、児童相談所および区家庭児童相談室職員の育成方針について、今後改定予定の職員人材育成基本方針などを踏まえ見直しを検討する考えを示した。

　各委員からは「研修が充実した分、かえって忙しくなってしまうことがある。今後、検証し見直しを図ることなどは考えているか」「障がいがある子の支援はどのように考えているのか」などの声が上がった。

　このほか、母子生活支援施設の改築スケジュール、第４次ひとり親家庭等自立促進計画の最終案などについて話し合った。

(札幌市 2024-02-07付)