訓子府町教委　全国学力等調査結果　中学校　国語で全国平均超　数学２領域、英語１領域も

（市町村 2024-02-13付）

　【網走発】訓子府町教委は、５年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。中学校では、国語の全ての領域で全国平均を上回ったほか、数学は「関数」「数と式」、英語は「話すこと（やりとり）」で全国平均を上回った。町教委では結果を受け、明らかになった課題の改善に向け、学力向上の取組を進める方針。

　調査は、児童生徒の学力と学習状況を把握・分析し、成果と課題を検証して学習指導の充実を図り「確かな学力」を育むことにつなげることを目的とし、５年４月に全国の小学６年生（国語・算数）と中学３年生（国語・数学・英語）を対象に行った。

　訓子府町では訓子府小学校、居武士小学校、訓子府中学校の町内３校を対象に実施。その結果を受け、町教委は結果と分析等について公表した。

　小学校では、国語、算数共に全国平均を下回った。国語については「話すこと・聞くこと」「書くこと」は他の領域よりもやや高くなっており、算数については「変化と関係」「データの活用」が他の領域よりもやや高くなっている。

　中学校では、国語において全ての領域で全国平均を上回り、数学においては「関数」「数と式」、英語においては「話すこと（やりとり）」が全国平均を上回る結果となった。

　質問紙調査をみると、町内３校で共通して「人が困っている時は進んで助けるか」「いじめはどんな理由があってもいけないと思うか」の項目で肯定的な回答が９０％を超えるなど高い結果となった。

　一方で「平日にどれくらい勉強するか」については小学校で「しない～３０分未満」、中学校で「３０分～１時間」の回答が多く、家庭学習時間に課題が見られた。

　町内小・中学校では「家庭学習の充実」を重点として、授業内容を定着させる宿題の提供や、自ら計画を立てて学習するよう指導している。また、１人１台端末の持ち帰りを通して本年度より採用しているデジタドリルや学習アプリを効果的に使うなど取り組んでいる。

　町では「確かな学力」の定着に向け、家庭や地域の協力を得ながら進めていく方針だ。

(市町村 2024-02-13付)