札幌市　次期文化芸術基本計画案　子に体験機会　重点に　８施策展開　学校と連携

（札幌市 2024-02-14付）

　札幌市市民文化局は、６～１０年度を計画期間とする第４期文化芸術基本計画案をまとめた。「機会の充実」「未来への布石、育成、支援」など四つのステージを設定し、８施策を展開。子どもに関わる施策では、学校と連携し子どもが文化芸術に触れる機会を提供することを重点として掲げている。

　現行計画が本年度で終了することに伴い、市は昨年７月から検討委員会を設置し、有識者らと協議してきた。

　また、昨年８月に開催された子ども教育委員会会議でグループワークテーマの一つに設定し、子どもから意見を募ったほか、文化芸術関係者等からの聞き取りを行った。

　次期計画では、文化芸術の充実に向けて「機会の充実」「未来への布石、育成、支援」「文化資源の保存・活用」「文化芸術の領域の拡大」の四つのステージを設定。

　これに応じて①多様な文化芸術に親しむ機会の提供②文化芸術のための施設の活用等③子どもたちの文化芸術を体験する機会の充実④文化芸術を支える土壌づくり⑤文化遺産・自然遺産の保存と活用⑥札幌の文化芸術を通じた国内外への魅力発信⑦文化芸術の創造性を生かした様々な分野との連携・活用⑧アーティスト支援の充実―の８施策を展開する。

　うち③では「学校と連携した子どもたちへの文化芸術に触れる機会の提供」を重点取組事項に掲げ、文化芸術の未来を担う人材の育成を図る考え。

　成果指標として「子どもが自然、社会、文化などの体験をしやすい環境だと思う人の割合」を１０年度までに５０％に引き上げることなどを掲げた。

　２月下旬からパブリックコメント、キッズコメントを募集し、本年度中に策定する見通し。

(札幌市 2024-02-14付)