男女共同参画プラン４年度報告書　多様な性等で実践研究　札幌市　人間尊重の教育

（札幌市 2024-02-15付）

　札幌市市民文化局は、第４次男女共同参画さっぽろプランの４年度実施報告書をまとめた。教育関係では、「人間尊重の教育」推進事業で「多様な学び」「多様な性」を切り口とした実践研究を推進したことなどを挙げている。

　１月下旬に開かれた第２回市男女共同参画審議会で示したもの。

　第４次プランは平成３０年度から令和４年度までが計画期間で、最終年度の報告書となる。

　①あらゆる分野で男女共同参画の視点を反映させるための環境づくり②男女の多様な働き方の推進③男女の人権の尊重④女性に対するあらゆる暴力の根絶⑤男女共同参画の視点に基づく教育・学習の充実―の五つの基本目標のうち、⑤では市教委の「人間尊重の教育」推進事業などの取組を挙げた。

　事業の一環として「“多様な学び”“多様な性”を切り口とした教育活動や学校施設等の見直しと推進」に関する実践研究を実施。研究推進校５校の成果をホームページに掲載するなどして市全体への普及を図った。

　市民文化局では、固定的な性別役割分担意識の解消を目的としたパンフレットを作成し、市内の小学６年生および中学３年生に配布した。

　今後の方向性として、市学校教育の重点の基盤に「人間尊重の教育」を位置付け、教職員の男女平等意識を高め、児童生徒に対する人権尊重の意識向上のための教育を一層推進していくとしている。

(札幌市 2024-02-15付)