校長室から―未来育む札幌の学校―　自校スタンダードを基盤に　札幌市立屯田北中学校

（札幌市 2024-02-14付）

４年ぶりに全校生徒が一堂に会した学校祭の準備風景

▼わが校の強み

　札幌市で９９番目、２１世紀最初の新設中学校として設立された本校も、次年度２０周年という節目を迎えます。開校当時から「子どもは地域みんなで育てる」と、本校の教育活動や生徒を温かく見守ってくださっている地域があることがまず、本校を支える大切な強みとなっています。

　また、生理の貧困対策や自動採点システムの導入など、教職員全員が子どものことを考え、多角的に教育活動を支えてくれていることで、生徒や教職員が新しいことにチャレンジしやすい風土となっています。

▼生徒の成長に向けて

　毎朝玄関に立って声をかけ続けていくと、２学期の終わりには、生徒自ら軽く会釈しながら大きな声で「おはようございます」と笑顔を見せてくれるようになります。

　小さな働きかけも、スッと染み入っていくような、子どもらしい素直で素朴な生徒たちです。

　３年ぶりに体育館に全学年そろって実施した学校祭では豊かな発想力や創造力を発揮しました。大きな学校だけにそれが結集したパワーには目を見張るものがあります。

　今後一層、全ての教育活動において、真に主体的に、つまり生徒が心から「自分たちでやりきった」と思える経験を重ねられるよう子どもたちの声を聴きながら、教育課程全体のブラッシュアップを行っています。

▼授業づくりの工夫

　「屯北スタンダード」として、協働的な話し合い場面の設定と生徒の振り返りに全教科で取り組み、その効果を検証しているところです。

　今後、この取組を、学習過程の在り方にまで広げ、主体的で対話的な授業過程を全教科横断的に行っていくことを目指しています。また、こうした取組を充実させるためにも、生徒の実態を正確に把握し、切れ目ない学習指導が展開できるようパートナー校との連携を深めています。

▼教職員への思い

　若い教職員の機動力を、ベテランの教職員がその経験値で力強く支えています。

　今後も温かく潤いがある教職員同士の関わりを大切に、一緒に働けたことを誇りに思う「自分の子どもを通わせたくなる」学校づくりを共に進めていきたいと思います。

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川原明子校長

(札幌市 2024-02-14付)