網走市 6年度予算案 いじめ防止アプリ導入 小9校普通教室に冷房167台
(市町村 2024-02-20付)

 【網走発】網走市は15日、6年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比6・4%増の283億4200万円。教育費には14%減の23億7154万円を計上した。オホーツク・文化交流センターのLED化が完了したことが減額の主な要因となっている。

 新規事業では、5年度の補正予算を繰り越し、全小学校9校の普通教室などに冷房設備167台を設置する予定。また、学校が抱える諸問題の未然防止、早期発見を図り、学校教育専門相談員を配置する。このほか、いじめ対策事業を拡充し、いじめ問題調査委員会の運営、いじめ防止アプリの導入などを進めていく。

 教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼学校教育

▽英語指導助手(ALT)招致=915万円

▽学力向上対策=195万円―現状分析のための学力テストの実施

▽学習支援員配置=1994万円

▽あばしり寺子屋開催=東京農大生ボランティア等による学習サポート

▽魅力あふれる授業づくり=78万円―教育研究者を学力向上推進講師として招聘

▽子ども体力づくりサポート=14万円―日体大の指導者による体力づくりサポート

▽学校図書館司書配置=1125万円

▽小学校学校図書館図書整備=300万円

▽中学校学校図書館図書整備=200万円

▽教員住宅改修(拡充)=2880万円

▽スクールバス運行費(拡充)=1億3104万円

▽スクールバス整備(拡充)=2727万円―1台更新

▽学校教育実践校補助金=103万円―公開研究会における必要経費の補助

▽教育児童相談室運営=405万円

▽教育支援センター運営(拡充)=717万円

▽児童生徒カウンセリング=505万円

▽発達障がい児童生徒相談支援(新規)=97万円

▽中学校体育文化振興補助金(拡充)=1500万円

▽子ども安全対策=60万円

▽コミュニティ・スクール推進=64万円

▽部活動指導員配置=229万円

▽部活動在り方検討=69万円

▽学校教育専門相談員配置(新規)=350万円―学校が抱える諸問題の早期発見、未然防止のため専門相談員を配置

▽いじめ対策(拡充)=2339万円ーいじめ防止アプリの導入など

▽教職員研修=46万円

▽小学校管理運営(拡充)=1億9383万円

▽中学校管理運営=9458万円

▽小学校営繕=870万円

▽中学校営繕=476万円

▽小学校改修=500万円

▽小学校冷房整備(新規)=4億3123万円(23年度繰越分)―全小学校(9校)の普通教室などに冷房設備(167台)を設置

▽中学校改修=1840万円

▽小学校特別支援教育=394万円

▽小学校特別支援教育支援員配置=4709万円

▽中学校特別支援教育支援員配置=981万円

▽小学校パソコン教育推進=439万円

▽小学校貸出用通信機器管理=200万円―臨時休校時に備え、家庭にインターネット環境のない児童へ貸し出すモバイルルーターの通信費

▽中学校パソコン教育推進=264万円

▽小学校貸出用通信機器管理=150万円

▽小学校校務支援システム管理=381万円

▽中学校校務支援システム管理=254万円

▽小学校教材教具費(拡充)=3841万円―教材教具および新たな教科書に対応した教師用指導書の購入

▽小学校デジタル教材教具費(拡充)=676万円―デジタルドリル教材整備

▽中学校教材教具=1518万円

▽中学校デジタル教材教具費(拡充)=337万円

▽学校給食運営(拡充)=1億4158万円

▽学校給食費無償化=1億3697万円

▽東京農大学生確保対策支援補助金=200万円

▽日体大高等支援学校入学支援補助金=600万円

▽日体大高等支援学校生徒確保対策支援補助金=4300万円

▽学生活動支援補助金=150万円

▽高大連携学生確保対策補助金(拡充)=100万円―東京農大と都市圏の高校が連携して行う教育プログラムを支援する

▽網走南ケ丘高校定時制生徒通学手段確保=287万円

▽大学給付型奨学費=1130万円

▼社会教育

▽図書館管理運営=2748万円

▽図書管理システム機器等更新(拡充)=9万円

▽図書館図書整備=675万円

▽電子図書整備=124万円

▽学校巡回図書整備=75万円

▽読書活動推進=33万円―図書館まつり、読書週間関連イベントなど

▽青少年平和都市友好交流=153万円―平和の尊さについて理解を深めてもらうため中学生を広島市へ派遣

▽子どもと動物ふれあい事業=95万円

▽放課後子ども教室推進=546万円―小学校区を単位に学習活動の場を提供

▽地域学校協働活動=128万円

▽学生ボランティア支援(新規)=18万円―市主催事業にボランティアとして参加する学生に交通費相当分を支援

▽科学フェスティバル補助金=34万円

▽子ども講座開設=30万円

▽子ども夢育事業=101万円

▽子どもスポーツチャレンジ=12万円

▽「夢の教室」開催=237万円

▽友好都市訪問団派遣(拡充)=210万円―厚木市へ小学生訪問団を派遣し、首都圏の文化や環境に触れ、交流を深めてもらう

▽地域おこし協力隊インターン活用(新規)=294万円―都市圏の学生を対象に、網走で数週間暮らしながら地域活動を体験するインターン制度を実施

(市町村 2024-02-20付)

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