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ロの字型　中庭、児童会館も　札幌光陽小新校舎が完成　工事関係者と児童が多彩な交流
（札幌市 2024-03-27付）

新校舎の外観

　札幌市発注の「光陽小学校改築工事」が完成し、４月から新校舎での学校生活がスタートする。新校舎は、普通教室１６室、特別教室・多目的室１２室のほか、児童会館、多目的ホール、給食室などを設置。中心部に中庭を設けているため、ロの字型の特色ある校舎が出来上がった。

　札幌市立光陽小学校は、昭和４３年に新琴似小学校から分離し、北区新琴似５条１１丁目に開校。これまで２度増築してきたが、築後５０年以上が経過し、新校舎を建設することとなった。

　新校舎の規模は、鉄筋コンクリート造３階延べ９０８１・５４平方㍍。地質調査を（株）シー・イー・サービス、建築主体を新太平洋建設（株）、電気設備を北海電気工事（株）、暖房設備と衛生設備を（株）ダンテックが担当した。

　新校舎は、学習環境に配慮し、普通教室、特別支援学習室は日当たりの良い南東、南西側に配置。さらには建物をロの字型にすることで中心部に中庭を設け、校舎全体の日当たりと風通しを良くした。

　また、高校生以下の全ての子どもたちが放課後に遊びや勉強、運動などで利用できる児童会館を併設している。

　設備面では、地中熱を利用する冷暖房のアースチューブと、段ボールダクト（段ボール型の風道）を部分的に採用し、環境にも配慮。職員室には照明や暖房制御盤を設置し、ほぼ全室の照明・暖房のオン・オフ操作を職員室でできるようにした。

　防災面でも備蓄庫を設け、災害時の非常用資材を収納する予定。

　令和４年１０月着工以来、１年５ヵ月かけて完成したが、その間、新太平洋建設、北海電気工事、ダンテックの現場担当者が様々なイベントを企画し、全学年の児童たちと交流した。グーグルミートを使用した建築現場内潜入の様子を児童が体育館で見学したり、現場職員との交流会、ドッジボール大会、雪合戦、１２０㌧クレーン車に児童が描いた絵でできた「こいのぼり」の掲揚など多彩に実施。

　髙橋直之校長は「子どもたちのために親身になり、これほどたくさんのイベントを催してもらい、ありがたい」とし「自分たちの校舎を造る人たちと交流の機会を持てたことが子どもたちにとって何よりの収穫」と感謝していた。