札幌明園中　北大留学生招き授業　韓国文化の魅力伝える　流行を紹介　国際理解図る

（札幌市 2024-03-28付）

留学生と共にポーズを取る生徒たち

　札幌市立明園中学校（伊東美智恵校長）は３月上旬、同校で特別韓国授業を開いた。北海道大学に留学している韓国人学生や中国人学生が来校。韓国の文化や芸能などの流行を紹介しながら、韓国の魅力を伝えた。

　同校は、札幌市教委などが推進する「姉妹都市オンライン学校交流事業」の実施校に指定されたことを機に、３年度から韓国・大田広域市の中学校との交流を開始。事業指定が終了した現在も、国際理解教育の一環として学校独自の取組を継続している。

　今回は、留学生として北大に通う韓国出身のイ・ジュンヨンさん、ナ・ヒョヌさん、キム・ドンソプさん、イ・ジャンウさんの４人と、中国出身のコウ・ウテンさんが来校。参加した生徒有志約２０人に韓国文化の魅力を伝えた。

　冒頭、韓国語で自己紹介したあと、イ・ジャンウさんらが韓国で人気の性格診断テスト「ＭＢＴＩ」を紹介。診断結果を活用したコミュニケーションが流行していることを説明した。

　また、韓国の若者の間で流行している造語を紹介。いわゆる推しを表す「チェエ」、フォトカードを示す「ポカ」、インスタグラムなどで行われるライブ放送を略した「ラバン」などを取り上げた。

　生徒たちは、日本語を勉強し始めたきっかけや、語学習得のためのこつなどを質問。留学生は「自分がその国の言葉に興味を持つことが大切」「Ｋ―ＰＯＰなどを聞いて、耳を慣れさせることも勉強になる」などとアドバイスした。

　伊東校長は「交流を通して国際理解への視野を広げてくれれば」と期待した。

(札幌市 2024-03-28付)