厚別南・青葉地区義務教育学校　開校は１１年度に延期　建設業週休２日厳格化等で　札幌市教委

（札幌市 2024-03-28付）

校舎のイメージパース

　札幌市教委は、仮称・厚別南・青葉地区義務教育学校の開校予定時期を１１年度に延期する方針を明らかにした。建設業における週休２日制厳格化などが影響している。８～９年度に増築校舎の新築、１０年度に新札幌わかば小学校の既存校舎の改修を行う見通しだ。

　市教委は、児童生徒数の減少が進む新札幌わかば小と青葉中学校を統合し、義務教育学校に移行する方針を示している。

　校舎は新札幌わかば小敷地内に整備し、既存校舎や体育館を活用しつつ、必要な施設を増築することとしている。

　当初、最短で９年度としていた開校予定時期を、１１年度に延期。建設業における週休２日制の厳格化、資材・燃料・人材の不足と物価上昇、ラピダス社関連や再開発事業といった他の事業などが影響しているとみられる。

　２２日の住民説明会で示された基本設計をみると、増築棟には児童会館を併設するほか、授業前の教員が待機したり、児童生徒の見守り・相談に活用したりできるスペース（ティーチャーコーナー）を整備する予定。

　市教委によると、市内の学校では初めて採用されるという。

　今後は、６～７年度にかけて実施設計を行い、８～９年度に増築棟新設工事、１０年度に既存棟改修工事に着手。開校後の１１年度に青葉中解体工事と低学年用グラウンド整備工事、１２年度以降、青葉中敷地を活用した新たなグラウンド整備工事を行う見通しとなっている。

　住民説明会の配布資料、議事録は、後日市ホームページに掲載するとともに、４月１日から３０日まで青葉、厚別南地区の５施設で閲覧できる。

(札幌市 2024-03-28付)