札幌みなみの杜高支　企業説明会

（札幌市 2024-04-02付）

みなみの杜企業説明会

札幌みなみの杜高支　企業説明会

“対話型”で初の実施

積極的に担当者や卒業生と

　市立札幌みなみの杜高等支援学校は１３日、１・２年生の職業基礎の授業で、初の“対話型”企業説明会を行った。新たな取組として、生徒たちと企業担当者・卒業生とのパネルディスカッションを実施。休憩時間には、生徒が興味を持った企業の担当者に直接質問するなど、受け身になりがちな説明会を、対話を取り入れることによって、生徒が主体的に参加できるように刷新した。

　職業基礎「ようこそ先輩～対話型企業説明会」は、企業情報や卒業生の就労体験を聞き、ディスカッションすることで、以降の協育実習や進路選択、職業生活に向けて見通しを持つことがねらい。１・２年生のほか、保護者約２０人が参観した。

　参加企業・事業所は、同校の卒業生が就職しているアルティウスリンク（株）、社会福祉法人光生舎フロンティア、（株）どんぐり、（株）ＪＡＬグランドサービス札幌の４社。担当者と卒業生を合わせて９人が来校した。

　企業・事業所説明では、担当者が会社の概要や求める人材など、卒業生は給与や勤務時間、実際に働いた感想、学生と社会人との違い、仕事のやりがいなどを話した。

　新たな取組として、生徒たちと企業担当者・卒業生とのパネルディスカッションを実施。生徒の代表者が、卒業生に対し「今の職業を決めるタイミング」「実際に働くことと協育実習との違い」などを質問。卒業生は「協育実習でこの仕事が楽しいと思った時」「責任の重さが違う」などと答えたほか、「臨機応変で迅速な対応が必要」「周りに応援してくれる人が必ずいるから、一緒に頑張ろう」などと就労についてアドバイスした。

　また、授業の休憩時間を、生徒と企業担当者・卒業生が自由に話せる時間にした。「もっと知りたい」という生徒たちが、興味を持った企業の担当者や卒業生のもとを訪れ、業務内容などを積極的に質問。直接話すことで、仕事の内容について一層理解を深め、働くことのイメージをより鮮明にした。

　授業を見守っていた保護者の一人は、対話を取り入れたことを高く評価するとともに「卒業生が立派だった。自分の意見をしっかり持ち、オリジナルの言葉で分かりやすく話していた。自分の子どもも、そうなってほしいと思った」と話した。

(札幌市 2024-04-02付)