江別市　新たな教育大綱策定　子の夢　実現するまちへ　時代に即した施策を展開

（市町村 2024-04-05付）

　江別市は、６年度から１０年度までを期間とする新たな教育大綱を策定した。基本理念に「子どもたちが元気に育ち、笑顔で学ぶ、未来あるまち」「生涯学習・文化・スポーツに親しみ、心身ともに元気で豊かに過ごせるまち」の２点を掲げ、子どもたちが思い描く夢の実現や地域資源を生かしたふるさと愛の醸成などを進める。今後、大綱に基づき、学校教育や社会教育のさらなる充実を図るとともに、時代の変化に対応した教育施策を展開していく。

　教育大綱は、地方教育行政の組織および運営に関する法律に基づき、地方公共団体の長が教育、学術および文化の振興に関する総合的な施策を定めるもの。

　市では、平成２７年に市の教育行政に則した大綱を初めて策定。令和元年に内容を見直したが、５年度末で従来の大綱の終期を迎えたことから、あらためて総合教育会議における協議を経て、新たな大綱を策定した。

　新大綱の基本理念には①子どもたちが元気に育ち、笑顔で学ぶ、未来あるまち②生涯学習・文化・スポーツに親しみ、心身ともに元気で豊かに過ごせるまち―の２点を掲げた。

　①では、学校などでの様々な学びが子どもたちの「生きる力」となり、今後、社会が変化し、先行きが見通せない時代となっても、自分で課題を見つけ、学び、考え、判断、行動して、それぞれが思い描く夢を実現していく資質や能力が身に付くよう、地域と連携して子どもたちを育んでいく。

　②では、全ての市民がいつでも、どこでも学習活動や文化・芸術活動、スポーツ活動を気軽に行える環境を提供し、いつまでも心身ともに健やかで充実した生活が未来へ続く教育を展開。また、市の貴重な地域資源である、やきもの文化や歴史遺産を通じて、ふるさと愛の醸成を図る。

　基本方針には「確かな学力と新しい時代に必要となる資質・能力の育成」「豊かな心と健やかな体を育成する教育の推進」など１０項目を据えた。

　基本方針は「第７次市総合計画」のもと、教育に関する個別計画として策定した「市学校教育基本計画」「市社会教育総合計画」「市スポーツ推進計画」の３計画の基本目標に設定した。

　大綱の期間は、６年度を初年度とするこれら３計画との整合性を図るため、６年度から１０年度までの５年間とする。

　期間中、教育に関する社会状況の変化等を踏まえ、大綱を見直す必要がある場合には、総合教育会議で適宜協議していく考え。

(市町村 2024-04-05付)