札幌市　ＵＩＪターン就職促進へ　弘前大と協定締結　企業情報提供や合同説明会

（札幌市 2024-05-14付）

協定書を手にする坂井局長（左）と岡﨑副学長

　札幌市は９日、弘前大学とＵＩＪターン就職促進を目的とした協定を締結した。学生への札幌圏の企業情報の提供、合同企業説明会の開催などに取り組む。弘前大札幌サテライトで執り行われた締結式には札幌市の坂井智則経済観光局長と弘前大の岡﨑雅明副学長が出席し、一層の連携を誓った。

　市は平成２８年度、首都圏の大学に在籍する道内出身学生の就職支援などを目的として、東京都内に札幌ＵＩターン就職センターを設置。これまでに道外の２２の大学と就職促進に向けた協定を締結し、札幌圏内企業情報の発信などに力を入れている。

　弘前大には例年、道内出身者が３５０人程度入学しているほか、２００人程度が道内の企業や団体に就職。５年４月には、道内で入試広報、就職支援などを行う拠点として市内のアスティ４５内にサテライトを開設している。

　協定では①学生への札幌圏内の企業情報、生活情報等の周知②学内で行う合同企業説明会、企業情報提供イベントの開催③札幌圏内企業等への学生のインターンシップ受け入れの支援④その他学生のＵＩＪターン就職促進に関すること―の４点に連携・協力して取り組むことを掲げた。

　弘前大が就職促進に向けた協定を締結するのは道に次ぐ２例目で、市町村とは初めて。

　坂井局長は「学生に少しでも情報提供し、札幌の企業に就職してもらえるよう進めていきたい」と述べた。

　岡﨑副学長は「ＡＩ時代において必要とされる教養と専門性を身に付けた学生を、今後も札幌地域へ輩出していきたい」と意気込んだ。

　今後は、６月１２、１３日に開かれる弘前大の合同企業説明会に札幌市がブースを出展する予定だ。

(札幌市 2024-05-14付)