札幌市立高・特校長会が進路セミナー　自分を見つめる機会に　７校１年生２千人が参加

（札幌市 2024-05-14付）

進路探究セミナー

　札幌市立高校・特別支援学校長会（矢田春義会長）は８日、北ガスアリーナ札幌４６で６年度市立高校進路探究セミナーを開催した。市立高校７校の１年生約２０００人が一堂に会し、市立高校の活動について理解を深めたほか、他校の生徒や大人と交流し、進路の実現に向けたつながりをつくった。

　セミナーは、自己の進路実現に向けての“自己の理解”や“課題分析・解決”について考えるとともに、自己の在り方を見据え、社会に参画することについて探究するもの。

　これまでは、社会人の講話などを中心としたプログラムとしていたが、本年度は、より生徒が学校生活の中で進路や自己の在り方に向き合えるよう内容を一新した。

　第１部は「轍（過去―現在―未来）～市立高校でできること！」をテーマに、学校間連携指定事業、市立高校プレゼンテーション大会など市立高校の取組を紹介する場に位置付けた。

　学校間連携指定事業の紹介では、アニマドーレ、まなびまくり社、ミラスキの各事業について担当者が特色をＰＲ。起業家教育プログラム・ミラスキについて説明した市経済観光局イノベーション推進課の鈴木量平さんは「今まで知らなかった選択肢に触れてほしい」と呼びかけた。

　また、３月に開かれた市立高校プレゼンテーション大会２０２３に出場した生徒の中から、市立札幌藻岩高校の佐々木凛花さん（３年）と市立札幌平岸高校の松浦楓さん（３年）がそれぞれの学校の魅力などを発表した。

　第２部のテーマは「つながりのわ」。生徒一人ひとりが「好きなこと・興味のあること」「やってみたいこと」などを記入した「自分カード」を持ち、他校の生徒などと交流する機会を設定。生徒の探究活動を応援する企業・行政・地域関係者「探究人」も交流に加わり、生徒の進路の実現に向けて他者とのつながりをつくる場を創出した。

　最後に、シンガーソングライターの泊尚暉さんが市立高校テーマソング「君と見る未来」を披露。参加者全員で高校生活への第一歩を踏み出した。

(札幌市 2024-05-14付)