８月上～中旬ごろ採択　札幌市教委　中学校教科書

（札幌市 2024-05-15付）

　札幌市教委は、１３日の第９回教育委員会会議で、７年度から使用する中学校・義務教育学校後期課程・中等教育学校前期課程用の教科用図書の調査研究について市教科用図書選定審議会に諮問した。教育委員会会議での審議などを経て、８月上～中旬ごろに採択する見通し。

　市立学校で使用する教科用図書は、採択権者である市教委が、付属機関の市教科用図書選定審議会に内容調査を諮問した上で決定している。

　小・中学校用は原則４年ごと、高校と特別支援学校は毎年度採択替えしている。

　中学校は、本年度が採択替えの年に当たる。道教委が作成する採択参考資料を基礎資料とし、別途札幌市として設定する調査研究項目に基づき調査研究を行う。

　１０教科１６種目共通の調査研究項目を「主体的に考え行動する力を育む教育活動の推進」と設定。課題探究的な学習の取り扱いなどについて精査する。

　このほか、教科別の項目として、社会で「人間尊重の意識を醸成する学習の取り扱い」、技術・家庭（技術分野）で「教育ＤＸに向けた教育環境の整備」、道徳で「“いじめ”に関する学習の取り扱い」などを掲げている。

　小学校は、５年度に採択替えを行ったため、引き続き同様のものを使用する。高校と特別支援学校は例年どおり採択替えを行う。

(札幌市 2024-05-15付)