道教委　卒業後の障害者学び支援事業　渡島局主管でサップ体験　多様な主体連携しＰＧ開発

（道・道教委 2024-06-13付）

　【函館発】道教委は本年度、文部科学省の委託を受け、障がい者の生涯学習を推進する「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」に取り組む。渡島教育局が主管で視覚・聴覚に障がいのある子どもや大人を対象としたサップ体験を企画。管内市町教委やサップを通じた社会教育活動を展開する任意団体「アトゥイスポーツプロモーション」など多様な主体が連携して実施する学習プログラムを開発し、障がいの有無にかかわらず、全ての人が共に学ぶことのできる環境づくりへのノウハウを普及する。

　道教委が文科省の委託を受け実施する、障がい者の生涯学習支援体制構築モデル事業の一環。教育、福祉に携わる地域団体などが連携・協働して実施できる学習プログラムを開発することで障がいの有無にかかわらず共生して学べる環境を構築することを目的としており、スタンドアップパドルボート（ＳＵＰ）の指導者資格を持つアトゥイスポーツプロモーションと共催。函館市教委、知内町教委、就労継続支援Ｂ型事業所などと協力して取り組む。

　２７日には函館盲学校でスタートアッブ支援学習会を開催。障がい者の生涯学習を支援する職員に必要な専門的知識や技術、合理的な配慮について学ぶ機会を提供するとともに、視覚障がい者の支援の実態を参観し、児童が安全・安心に体験できるよう、配慮事項を協議する。

　サップ体験は７月２、１３、２０日の計３回、北斗市内の七重浜海浜公園で実施する。初回は函館盲学校の児童、２回目は聴覚障がい者スキー協会員が対象だが、３回目は対象を設けず、幅広く参加できるようにする。

(道・道教委 2024-06-13付)