リーフレット「みんなでＩＣＴ」　場面に応じ実践例紹介　端末活用へ全教職員に配布　胆振局

（道・道教委 2024-06-13付）

胆振教育局胆振みんなでＩＣＴ

　【室蘭発】胆振教育局は、１人１台端末のさらなる効果的な活用に向けて、独自にリーフレット「胆振みんなでＩＣＴ」を作成した。管内全ての校種における主体的・対話的で深い学びの充実に向けて、先進校視察で得た授業改善や校務支援などの知見を踏まえ、場面に応じた活用例を紹介。全教職員に配布し、各種研修会や日常での活用を通したＩＣＴ活用の工夫改善に期待している。

　胆振局は、５年度教育推進の重点の一つに、児童生徒の主体的・対話的で深い学びを充実させるため「ＩＣＴの活用を通した教育活動の工夫改善」を挙げていた。

　５年度後半、局独自事業として「管内小中高特　ＮＥＸＴ　ＧＩＧＡ促進事業」を立ち上げた。その一環として、ことし１月以降、義務教育指導班や高校教育指導班、管内各校種のリーダー的教員らが道内外のＩＣＴ教育先進校を視察。管内教育活動の工夫改善の推進を目指して研鑚を積んだ成果をリーフレットとしてまとめ、管内全教職員に配布した。

　リーフレットのテーマは「１人１台端末等を活用して、主体的に問題発見・解決に臨む資質・能力を伸ばす」。①授業でＩＣＴ②つながるＩＣＴ③校務でＩＣＴ―の３項目で構成し、１２種類のケースにおけるＩＣＴの活用場面と使用するアプリ、留意点などを紹介している。

　授業においては、一人ひとりの学びの状況を把握し、個別指導を充実させるケースなどを例示。教師が児童の考えを把握する場面では、チャットアプリを使用して、児童の考えをアップロードしてもらうことで、効率良く学級全体の考えを共有することができることを示している。その際「児童同士の協働的な学びにつなげるため、自信のない児童にも積極的にアップロードしてもらうよう促すことが重要」としている。

　胆振局では、各種研修会や日常での活用を通したＩＣＴ活用の工夫改善に期待。実践や研修を重ねながらデータを追加・更新し、管内教育活動のさらなる充実を支えたい考えだ。

(道・道教委 2024-06-13付)