小・中学校の学習用端末更新 共同調達会議が初会合 9月以降発注へ準備
(道・道教委 2024-06-11付)

 道内教育委員会の教育長で構成する道公立学校情報機器整備共同調達会議(中島俊明会長)は7日、第1回会議をオンラインで開催した。小・中学校における1人1台端末の共同調達に向け、道内の共通仕様書や事業者の選定方法を協議。8月の第3回会議で事業者を決定し、本年度更新分に関しては9月以降の発注に間に合うよう準備を進める。

 GIGAスクール構想によって整備された1人1台端末の活用が各学校で進む一方、故障する機器が増加しており、バッテリーの耐用年数も間近に迫っている。

 このため文部科学省は各都道府県において基金を造成し、今後5年間をかけて端末の計画的・効率的な共同調達を進めていく。

 道においては総額29億円の基金を管理・運用し、札幌市を含む道内の全市町村教委教育長が参画する共同調達会議において共同調達を円滑に進める。

 審査基準に基づき事業者を決定し、各市町村が事業者と個別に契約する流れとなる。

 今後の協議次第で変動する可能性があるが、6年度は25市町村で9250台の端末を整備する予定となっており、基金運用分として約3億6000万円を試算している。

 整備する端末は予備機を含め、補助基準額は5万5000円、補助率は3分の2。タッチペン、端末カバー、画面保護フィルム、各OSの標準ソフトウエアも補助対象だが充電保管庫は対象外となっている。

 会議の冒頭、調達会議の会長を務める道教委の中島教育長があいさつ。GIGAスクール構想第2期に向けた会議の趣旨を踏まえ、6年度の事業計画に対する質問・意見を求めた。

 議事に入り、共同調達の仕様書や事業者の選定方法の在り方を協議。6年度の事業の方向性について概ね了承した。会議後に実務者協議の場となる事業部会を開き、具体的な調達事務について話し合った。

 近日中に作業部会を開き、3OS(ウィンドウズ、クロームブック、アイパッド)の共通仕様書について協議する予定。7月の次回会議で共通仕様書や事業者の選定方法を固め、8月の第3回会議で決定する見通し。

 発注から納品まで3ヵ月程度、納品から設置(開梱、ラベル貼り付け、初期設定含む)に1~2ヵ月程度かかることが予想されることから、9月以降発注できるよう準備を進めていく。

(道・道教委 2024-06-11付)

その他の記事( 道・道教委)

リーフレット「みんなでICT」 場面に応じ実践例紹介 端末活用へ全教職員に配布 胆振局

胆振教育局胆振みんなでICT  【室蘭発】胆振教育局は、1人1台端末のさらなる効果的な活用に向けて、独自にリーフレット「胆振みんなでICT」を作成した。管内全ての校種における主体的・対話的で深い学びの充実に向けて、先進校...

(2024-06-13)  全て読む

自転車ヘルメット着用促進へ 通学届出で項目追加を 交通事故に備え 道教委

 道教委は7日付で児童生徒の自転車乗車用ヘルメットの着用促進を呼びかける通知を各教育局・道立学校長に送付した。自転車通学許可の条件にヘルメット着用を義務付けるほか、自転車通学の届け出において...

(2024-06-12)  全て読む

道定通教育振興会が総会 和田会長の再任を決定 生活体験発表大会など助成へ

定通教育振興会総会・会長挨拶  道高校定時制通信制教育振興会は3日、ホテルライフォート札幌で6年度総会・研究協議会を開催した。総会では6年度事業計画案、予算案、教育功労者表彰を承認。役員改選では和田敬友会長を再任した。 ...

(2024-06-12)  全て読む

道教委 障がい者の生涯学習支援 モデル事業を継続実施 共生社会へコンファレンス等

 道教委は本年度も文部科学省の委託を受け、障がい者の生涯学習支援体制構築モデル事業を継続実施する。前年度に引き続き「障がい者の生涯学習プログラムへの支援」など八つの柱のもと、事業を展開。多様...

(2024-06-12)  全て読む

“社会との共創”プロジェクト 探究活動 他校とのチーム可 道教委 新たに企業連携も

 道教委は、本年度で最終年度を迎えるS―TEAM教育推進事業「“社会との共創”推進プロジェクト」の実施要項を一部変更した。これまで自校の生徒のみで組んでいた探究活動のチームを本年度は他校の生...

(2024-06-12)  全て読む

道教委 簡易冷房の効果的運用へ 旭川東高で検証開始 今月下旬以降に結果周知 北総研が協力

 道教委は、旭川東高校において簡易型空調機器の設置・活用方法に関する検証事業を開始した。道立総合研究機構北方建築総合研究所による協力のもと、日射遮蔽や扇風機を併用して教室内の温度の変化を測定...

(2024-06-11)  全て読む

小規模総合学科等高校魅力化事業 美唄尚栄など12校指定 地域連携し教育活動活性化を 道教委

 道教委は、小規模総合学科校等による地域と連携・協働した高校魅力化推進事業の6年度指定校を決定した。美唄尚栄高校などの総合学科設置校や、単位制、連携型中高一貫教育を導入している12校を指定。...

(2024-06-11)  全て読む

地域づくりへ道社会教育セミナー リーダーは“ご機嫌”で 湘南学園・住田学園長講演

道社会教育セミナー  道立生涯学習推進センターは5月30日から2日間、札幌市内のかでる2・7で道社会教育セミナーを開催した。研究テーマは「持続可能な社会の実現に向け、地域の可能性を引き出す学びをつくる社会教育の...

(2024-06-11)  全て読む

釧路局 ASIRU Online 課題解決の目的意識化を 総合学習充実へ演習・協議

釧路教育局・ASIRUOnlineProgram  【釧路発】釧路教育局は5月23日、独自事業の「ASIRU Online Program」をオンライン開催した。この日は、総合的な学習の時間の充実について研修を実施。説明や演習・協議を通して...

(2024-06-10)  全て読む

研修プラットフォーム本格利用へ 後志局が研修受付開始 教員の受講履歴を自動作成

 【小樽発】全国教員研修プラットフォーム(Plant)の本格利用を見据え、後志教育局は7月2日開催予定の後志管内授業力向上セミナーで新システムから参加申し込みを受け付ける。Plantには研修...

(2024-06-10)  全て読む