釧路局 ASIRU Online 課題解決の目的意識化を 総合学習充実へ演習・協議(道・道教委 2024-06-10付)
釧路教育局・ASIRUOnlineProgram
【釧路発】釧路教育局は5月23日、独自事業の「ASIRU Online Program」をオンライン開催した。この日は、総合的な学習の時間の充実について研修を実施。説明や演習・協議を通して、参加者は総合的な学習の時間を充実させることの重要性を再確認したほか、各教科などにおける探究の過程の充実に向けて研鑚に努めた。
ASIRU Online Program(総合的な学習の時間の充実について)は、総合的な学習の時間の充実に向けた取組について理解を深めるとともに、自校における授業改善につなげられるよう、実践発表や演習、協議等を通じた実践的な研修を行うもの。
対象は教務主任・研修担当など校内におけるミドルリーダー等の教諭で、この日は管内小・中学校の教職員ら15人が参加した。
はじめに、同局教育支援課義務教育指導班の齋慎之主任指導主事が「総合的な学習の時間について」と題し、校種ごとの総合的な学習の時間に係る困り感や管内の実態などを紹介。その上で「各学校における教育目標の実現や学校として育成を目指す資質・能力を育成することに直結する」と述べ、総合的な学習の時間を充実させることの重要性を強調した。
このほか、探究の過程の充実に向けて課題設定時には「思いや願いを生み出させる」、情報収集時には「生徒の自己決定を尊重しつつ活動の複線化の保証を行う」、整理・分析時には「課題解決の目的を意識化させる」などをポイントとした児童生徒の思いや願いを根幹に据えた単元計画作成に係る視点を説明した。
このあと参加者は4グループに分かれて、交流・演習・協議を実施。
この中で参加者からは「自校の単元の評価規準における“概念的な知識の獲得”“将来展望・社会参画”に係る資質・能力が、具体的な児童生徒の姿をイメージして設定されているかを確かめるなど、自校の総合的な学習の時間の充実に向けて、指導計画を見直したいと思った」「全教職員で共通理解を図り教育目標を踏まえた目標を定めることがスタートラインだと理解した」などの声が上がった。
教育局では12月17日に2回目のASIRU Online Program開催を計画。今回の研修を踏まえた授業実践の交流などを予定している。
(道・道教委 2024-06-10付)
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