こども基本法 認知度1割 子どもの意見募集中間報告 いじめ防止方針は2割が知らず
(道・道教委 2024-06-07付)

 道はこどもの意見反映推進事業における意見募集結果(中間報告)を公表した。こども基本法の認知度は11・4%にとどまり、6割近くが「聞いたことがない」と回答。北海道の人口を増やす方策として最も重要な取組は「子育て」が最も高かった。自校のいじめ防止基本方針に関しては2割が「知らない」と回答している。

 意見募集は道政の10テーマに関する子どもの意見を施策へと反映するため本年度から開始。5月10~31日に道の電子申請システムから意見を募集し、1626件の意見が寄せられた。

 年代の内訳は小学校の1~3年生が1・1%、4~6年生が8・7%、中学生が3・0%、高校生が87・0%。

 こども基本法に関しては「詳しく知っている」が1・9%、「知っている」が9・5%、「聞いたことがある」が30・9%、「聞いたことがない」が57・6%。

 北方領土問題は「詳しく知っている」が52・8%、「聞いたことがあるが内容まで知らない」が38・7%だった。

 北海道の人口を増やすため特に大切な取組は「子育て」が44・5%、「働く人や安定した仕事の確保」が18・5%、「公共交通機関の確保」が14・1%、「医療・福祉」が12・7%、「教育」が10・1%の順に高い。

 興味のある環境問題(複数回答)は「地球温暖化」「森林など自然の減少」「川・海など水の汚染」の順に多かった。

 ゼロカーボン北海道に関しては「よく知っている」「なんとなく知っている」が計41・4%。感染症流行時における効果的な情報収集の方法を尋ねると「SNS」が最も高かった。

 自校のいじめ防止基本方針に関しては「よく知っている」が23・9%、「聞いたことはあるがどんなことをしているかは分からない」が56・6%、「知らない」が19・4%だった。

 道は今後、道内の小・中学校、高校計42校を選定し、7~12月に各管内において意見交換を実施し、本年度末までに施策への検討結果を公表する予定。

(道・道教委 2024-06-07付)

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