道立学校の時間外在校等時間 高校は全ての月で減少 45時間以上 繁忙期は4割(道・道教委 2024-06-06付)
道教委は道立学校の教育職員に係る時間外在校等時間の5年度の状況をまとめた。高校における教育職員1人当たりの時間外在校等時間の平均値は全ての月で減少。月45時間を超えている教育職員の割合は最も高い6月で43・6%だった。特別支援学校では6ヵ月で増加。月45時間を超えている教育職員の割合は1~2割程度となっている。
道教委は2年度から道立学校に出退勤管理システムを導入し、四半期ごとに超過時間の状況を公表している。
対象は、高校190校、特別支援学校66校の計256校の校長、副校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手、寄宿舎指導員などの教育職員。
高校における時間外在校等時間の平均は全ての月で減少するなど改善傾向にあるものの、繁忙期となる4~6月と9月では40時間を上回っている。
時間外在校等時間が45時間を上回る教育職員の割合は4~6月と9月が約4割。最も高かったのは6月の43・6%で、このうち10・7%が80時間以上だった。最も低かったのは8月の11・0%。
特別支援学校では、4、5、10、11、1、2月の6ヵ月で時間外在校等時間の平均値が増加した。45時間以上の教育職員の割合が最も高かったのは4月の17・3%、最も低かったのは8月の1・0%。
道教委は、時間外在校等時間の状況に一定の改善が見られる一方、依然として長時間勤務の教員が多い状況にあると分析。本年度から開始した学校における働き方改革「北海道アクション・プラン(第3期)」では、時間外在校等時間を月45時間以内、1年間で360時間以内とする前期の目標を継続しつつ、上限時間の順守のみを目的とするのではなく、個々の教員一人ひとりが変化を実感できる働き方改革を目指すとしている。
道教委は今後、札幌市を除く市町村立学校や職種別の状況をまとめた詳細版の結果を公表する予定。
(道・道教委 2024-06-06付)
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