釧路局 特支コーディネーター交流会 個別計画へ  の活用考える 課題共有型の引継ぎ可能に
(道・道教委 2024-06-05付)

特支コーディネーター対象オンライン交流会
特支コーディネーター対象オンライン交流会

 【釧路発】釧路教育局は5月21日と28日の2日間、特別支援教育コーディネーターを対象としたオンライン交流会を開催した。2日間で管内小・中学校、義務教育学校、高校の特別支援教育コーディネーター約60人が参加。参加者は他校の実践例から個別の教育支援計画の効果的な活用法を学ぶとともに、管内特別支援教育の充実に向けて参加者間で協議を交わした。

 交流会は、特別支援教育コーディネーターに対する支援体制を構築するために、研修等を通して業務を推進する上での課題や悩み等について協議し課題解決を図るとともに、特別支援教育コーディネーター間で情報共有を行うためのネットワークを広げることを目的としたもの。

 はじめに「個別の支援計画・個別の指導計画の作成」について説明した。この中で、釧路様式の個別の教育支援計画「マリーモ」は、引き継ぎたい情報と引き継がれたい情報の認識に差があるなど、指導に生かせる一人ひとりのエピソード把握に課題が生じていた。

 そこで管内の引き継ぎ資料の様式であるマリーモの様式を一部改訂。「引き継ぎマリーモ」として「支援が必要なこと」「こうしたらうまくいった」などの項目を追加するとともに、小・中校間の引き継ぎミーティング時期、回数、時間設定を改め年間を通した引き継ぎミーティングを実施することで、情報共有型の引き継ぎが可能になったことを紹介した。

 このほか「特別支援教育パートナー・ティーチャー派遣事業・実施の手引」について説明。1校につき3回を標準派遣回数とした実施の手引を提示し、計画的な運用を呼びかけた。

 このあと参加者は7グループに分かれ協議を実施。参加者からは「個別の教育支援計画は、児童生徒の家庭との共通理解を図る際に活用していたが、日常業務で活用していなかった。反省して改善していきたいと思った」「これから個別の教育支援計画を作成するに当たり視点などが大いに参考になった」などの声が上がった。

(道・道教委 2024-06-05付)

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