道教委・中島教育長が就任会見 社会の変化 乗り越える力を 教員確保、部活動改革は急務(道・道教委 2024-06-05付)
中島教育長就任会見
道教委の中島俊明教育長は3日、道庁別館で就任に当たっての記者会見に臨んだ。中島教育長は「急激な社会的変化の荒波を乗り越えていける力を子どもたちが身に付けるため、全力を尽くしていく」と決意を表明。重視する視点として「教育の機会均等と学びの質の保証」、特に早期に取り組むべき教育課題として「教員の確保」と「部活動の地域移行」を挙げ、学校のDXや働き方改革などの施策を着実に推進する考えを示した。
中島教育長の任期は6月1日から3年間。
会見で中島教育長は「教育行政の責任者である教育長の職を担うことになり身の引き締まる思い。教育行政に携わるのは今回が初めての経験だが、学校教育や社会教育への理解を深め、社会の礎である教育を支える立場として業務にまい進していきたい」と抱負を述べた。
いじめ・不登校対策など様々な教育課題に対処するとともに、地域創生の核となる学校づくりや地域活性化につながる施策を進める必要性に言及。また、学校における暑さ対策、防災教育、被災地域に対する支援体制の充実など、子どもたちの命と健康を守る安全・安心な学校体制の整備に取り組む考えを示した。
その上で「人口減少、気候変動、グローバル化、DX・GXの進展など、今後予想される急激な社会的変化の荒波を乗り越えていける力を子どもたちが身に付けるために全力を尽くしていく。教育関係、保護者、道民の皆さんの理解と協力をお願いしたい」と決意を述べた
広域分散な本道の状況から「教育の機会均等と学びの質の保証」が重要とし「道内の全ての児童生徒が充実した学びのプロセスを通して社会に出る力を着実に身に付けることができるよう、各地域にしっかりと目配りをしながら、学校の魅力化や学校のDXなどの施策を進めていく」と述べた。
多岐にわたる教育課題の中、特に早期に取り組むべき課題として「教員の確保」「部活動の地域移行」の2点を提起。働き方改革や教職の魅力向上、部活動の指導者となる人材バンクの整備など市町村の支援に着実に取り組んでいくとした。
また、経済部長を務めた経験から道内における企業の人材不足や採用のミスマッチなどの課題にも触れ、産業人材の育成の視点から様々な施策に取り組む意欲を示した。
(道・道教委 2024-06-05付)
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