後志局コンプライアンス確立会議　不祥事防止　自らの問題として　体罰防止徹底など３点重点に

（道・道教委 2024-06-05付）

　【小樽発】後志教育局は５月３１日、後志合同庁舎で本年度管内コンプライアンス確立会議を開いた。教職員の不祥事等の防止に向けた取組について協議。本年度の重点目標を「体罰防止の徹底」「わいせつ・セクハラ行為の根絶」「交通違反・事故防止の徹底」と設定したほか、不祥事等の再発防止に向けた取組について意見を交わした。

　会議には、管内の市町村教委教育長、小・中学校の校長、道立学校の校長ら１０人が出席した。

　開会に当たり新居雅人局長があいさつ。前年度、管内で発生した不祥事案に触れ「不祥事防止には、教職員自身の意識が最も大切だが、管理職等による教職員一人ひとりの心に響く、日常的に、繰り返し、粘り強くの三つの取組が効果的」とし「各所属職員が不祥事防止を自らの問題と捉えて取り組むよう指導をお願いする」と述べた。

　続いて、松尾憲教職員係長が、全道および管内の学校職員の懲戒処分の状況や不祥事防止に係る啓発研修資料などについて説明したあと、本年度の管内教職員の不祥事防止に向けた重点目標および重点的な取組について協議を行った。

　本年度の重点目標として「体罰防止の徹底」「わいせつ・セクハラ行為の根絶」「交通違反・事故防止の徹底」の３点を定め、職員の心に響く特色ある取組の実施として、各学校の実情に応じて独自の取組を行う「１校１実践」を重点取組に設定することを申し合わせた。

　会議の最後に、教育現場における教職員の不祥事等の再発防止に向けて取り組んでいる各町や学校の実践について意見交換。「実践的指導力の向上のため定期的なミニ研修に重点を置いている」「法令違反だけではなく、社会的ルールから逸脱する行為を含めた防止対策の取組を推進している」「教職員不祥事根絶ポータルサイトやハンドブックなどを取りまとめて研修資料として活用している」など行政や学校が行っている取組を共有した。

(道・道教委 2024-06-05付)