道教委 簡易冷房の効果的運用へ 旭川東高で検証開始 今月下旬以降に結果周知 北総研が協力
(道・道教委 2024-06-11付)

 道教委は、旭川東高校において簡易型空調機器の設置・活用方法に関する検証事業を開始した。道立総合研究機構北方建築総合研究所による協力のもと、日射遮蔽や扇風機を併用して教室内の温度の変化を測定し、効果的な活用方法を調査する。今後の気象状況にもよるが、今月下旬以降にも調査結果をまとめ、道内の学校に周知する予定としている。

 昨年夏の猛暑を受け、道内では冷房設備の整備が加速化。道教委の調査によると、冷房または簡易型空調機器の整備率は3月時点の道立学校63・0%、市町村立学校41・2%から7月には道立学校100%、市町村立学校78・7%となることが見込まれている。

 一方、多くの学校で整備される簡易型空調機器の冷却能力は通常の冷房と比べて限られており、道教委は北方建築総合研究所と連携・協力して効果的な運用方法を調査する。

 検証期間は10~21日までの2週間。窓枠型の簡易型空調機器を使用し、室内の温度の変化を「日射遮蔽の有無」「扇風機の有無」それぞれ4パターンで調査するほか、生徒からの意見を聴取する。空き教室においてボード、白紙、カーテンなどを使った日射遮蔽の効果も測定する。

(道・道教委 2024-06-11付)

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