道教委 マイスター・ハイスクール ONE―TEAM コミッティ発足 サステナブルな連携充実へ
(道・道教委 2024-06-13付)

 道教委は本年度から取り組む「北の専門高校ONE―TEAMプロジェクト」の推進に当たって、事業運営委員会「ONE―TEAMコミッティ」を発足した。産学連携における課題解決に向けた協議や、教員・企業向け研修の企画、事業の評価・改善などを推進。6年度は静内農業高校を拠点校とし、前年度までに構築した職業人材育成システムの自走化および道内の専門高校への発信によって、サステナブル(持続可能)な連携の充実を目指す。

 道教委は、文部科学省の6年度マイスター・ハイスクール普及促進事業の採択を受け、本年度から「北の専門高校ONE―TEAMプロジェクト」に着手。3~5年度の国のマイスター・ハイスクール事業において静内農業高(赤穂悦生校長)が構築した職業人材育成システムを道内の専門高校に広く横展開するとともに、産業界と専門高校のサステナブルな連携の充実を図る。

 具体的には、産学連携コーディネーターを道教委高校教育課に配置し、職業学科担当の指導主事と連携しながら、産業界と専門高校をつなぎ、先進的な取組を学べる持続可能な連携体制を構築。静内農業高を拠点校として、各種ミーティングを通して、専門高校と産業界の持続可能な連携の在り方を発信するほか、コーディネーターが各職業学科を担当する指導主事と協働し、専門高校と産業界の連携を支援する。

 今回発足したONE―TEAMコミッティは、産学連携に係る課題解決に向けた協議、教員・企業向け研修の企画や事業の評価・改善を行う事業運営委員会。プロジェクトの円滑な推進、年度計画や産学連携の充実に向け、専門的見地から指導助言を行う。

 第1回コミッティは、あす14日に静内農業高で開催。道教委高校教育課の藤田朋軌キャリア教育指導係長が事業の概要について、同校の赤穂校長と工藤淳教頭が拠点校における自走化に向けた取組について説明する。

 また、食品科学科2年の科目「食品製造」、生産科学科園芸コース2年の科目「野菜」、生産科学科馬事コース2年の科目「馬利用学」の実習を見学するほか、本年度の事業計画に関する指導助言等を行う。

 7月8日には、キックオフミーティングを札幌市内の道第二水産ビルを会場にオンラインと併用で実施。マイスター・ハイスクール事業の研究成果発表や、前マイスター・ハイスクールCEOで北海道農産協会の桑名真人てん菜部長を講師に、基調講話「専門高校と産業界のサステナブルな連携の在り方」を行う。

(道・道教委 2024-06-13付)

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