道教委　第２回全道代表高校長研　校内の支援体制整備を　暑さ対策　危機管理見直して

（道・道教委 2024-06-13付）

全道代表高校長研

　道教委は１１日、札幌市内の道第二水産ビルで第２回全道代表高校長研究協議会を開いた。山城宏一学校教育局指導担当局長は、過日公表した道立高校の教育活動に係る調査報告書に触れ、日頃から特別な教育的支援が必要な生徒を適切に把握し、校内の組織としての体制整備等に努めるよう要請。暑さ対策については、関係資料等を活用し、自校の危機管理マニュアルを見直すよう求めた。

　開会に当たり、山城指導担当局長があいさつ。先に公表した道立高校の教育活動に係る調査報告書に触れ「今後こうしたことが繰り返されることがないよう、当該校だけではなく、全ての道立高校が特別支援教育の正しい理解と支援の充実に向けて取り組むことが重要」との考えを示した。

　高校の全ての学級に特別な教育支援が必要な生徒が在籍している可能性があることを踏まえ、日頃から特別な教育的支援が必要な生徒を適切に把握し、校内の組織としての体制整備等に努めるよう求めた。

　また、本道全域に熱中症警戒アラートが発表され、暑さを理由とした臨時休業が初めて行われるなど、これまで例のない暑さ対策への対応が求められた昨夏を振り返った。

　本年度も高温傾向が続き、暑さの厳しい夏となることが予想されていることに触れ、昨年１１月に改定した熱中症に関する「危機管理マニュアル」例や、ことし４月に通知した暑さ対策に係るリーフレット、熱中症対策研修資料等を活用して、自校の危機管理マニュアルの見直しを行うよう要請。暑さ指数に基づく日常生活や運動の実施の可否の判断、熱中症が発生した際の救急処置等を適切に行うなど、生徒の安全確保に向けた対応の徹底を求めた。

　このあと、喫緊の教育課題や今後の取組などについて、各課が所管事項を説明したほか、道立高校の教育活動に係る調査報告書における提言をもとに、各高校での特別支援教育の充実に向けた取組について協議した。

(道・道教委 2024-06-13付)