トップページ > 記事種一覧 > 記事検索 > 記事詳細画面

ヴァンガードスミス防犯教室　失敗恐れず挑戦して　柔道家・井上氏が講話　札幌　東白石中
（札幌市 2024-06-17付）

井上氏と代表生徒が対談した

　札幌市立東白石中学校（曽田政人校長）で１０日、近隣トラブル解決支援サービスを展開する（株）ヴァンガードスミスによる防犯教室が開かれた。同社取締役で柔道家の井上康生氏が生徒との対談形式で講話。次代を担う生徒たちに、目標に向けて努力することや、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを伝えた。

　ヴァンガードスミスは、全員元警察官の相談員が近隣トラブルの解決支援を行う事業を展開。今回、主催事業として道内で初めて防犯教室を開催した。

　教室には、井上氏と同社執行役員の中里香李氏が同校を訪問。中里氏が近隣トラブルの防止や薬物乱用防止に向けて講話したあと、井上氏と代表生徒４人が対談した。

　目標達成に向けて大切にしたことを問われた井上氏は「うまくなったり成功したりするためには、好きという気持ちだけではなく、努力が必要。やりがいを見つけて努力していくプロセスを大切にしてほしい」と説いた。

　緊張を解きほぐすための方法については「緊張を受け止めて、パフォーマンスを最大化するための自分なりの方法を生み出して」と説明。また、得意分野を伸ばしたり、苦手を克服したりするための努力を呼びかけ「守りに入らず、失敗を恐れずにチャレンジしてほしい。失敗から学ぶこともたくさんある」とアドバイスした。

　その上で、柔道を通して「相手を思いやる気持ちの大切さを学んだ」と強調。家族や先生、仲間など、人と人とのつながりが「大きな力になる」と呼びかけ、「皆さんは無限の可能性を持っている。良い意味で人生を楽しんでほしい」とエールを送った。

　このあと、井上氏が柔道部を技術指導。生徒たちの体落としや背負い投げ、大外刈り、内股などの技を見ながら「相手を跳ね上げようとし過ぎないで」「技に入る時は、足を広げ過ぎずに」「引き手や奥襟をつかむ時は、手首を立てるだけでプレッシャーを与えることができる」「ともえ投げから寝技へのスムーズな移行をマスターすると良い」などと具体的なアドバイスを送った。