大きな声で「助けて！」　札幌市４区で小学生防犯教室　豊園小

（札幌市 2024-06-13付）

　札幌市中央区、厚別区、豊平区、清田区の４区で、小学生を対象とした防犯教室が順次開かれている。１０日に実施された豊平区の豊園小学校（田邊芳明校長）には、１・２年生１５５人が参加。安全インストラクターとして活動する武田信彦さんが講師を務め、周囲を確認することや、危険が生じた時に「助けて！」と大きな声で伝える重要性など、身を守るためのポイントを伝えた。

　各区の防犯ネットワーク会議などが主催しているもの。本年度は、１０日からあす１４日にかけて４区の計１２校で実施する。豊園小では、武田さんと俳優の村田牧子さんが講師を務めた。

　武田さんは、外で危険な目に遭わないために「一人にならないことが大事」としつつ、一人で行動しなければならない場面では「自分を守る“安全スイッチ”を入れよう」と呼びかけた。

　安全スイッチを入れる行動として「よく見る」「よく聞く」の２点を提示。「だるまさんが転んだ」の鬼が振り返るしぐさで前後左右を確認できることなどを伝えた。

　もし何かあった場合には「“助けて！”と大きな声で伝えて」と強調。その上で、助けてくれる大人がいるところまで逃げるよう伝えた。

　また「“できません”という言葉を知っておくことも大事」と説明し、武田さんと村田さんが活用できそうな場面を実演。小学生役の村田さんが大人から食べ物をもらいそうになったり、誘いに応じてついていきそうになったりすると、児童たちは「だめ！」「できません！」などと元気良く声を上げた。

　参加した児童からは「周りをよく見て帰りたい」「だるまさんが転んだの動きをしたのが楽しかった」などと感想を述べた。

(札幌市 2024-06-13付)