札幌市立高　７年度入選学校裁量　２校２学科で傾斜配点　札幌旭丘　推薦でリスニング廃止

（札幌市 2024-06-17付）

７年度（２０２５年度）札幌市立高校入学者選抜における学校裁量についての実施予定一覧表（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は１４日、市立高校の７年度入学者選抜における学校裁量事項の概要を発表した。一般入学者選抜における学力検査では、市立札幌旭丘数理データサイエンス科が数学・理科・英語、市立札幌清田普通科グローバルコースが英語で傾斜配点を採用する。推薦入学者選抜では、探究的な学習をより推進するため、市立札幌旭丘で英語の聞き取りテストを廃止し、適性検査を重視していく方針とした。

　一般入学者選抜をみると、学力検査で傾斜配点を採用するのは、市立札幌旭丘数理データサイエンス科と市立札幌清田普通科グローバルコースの２校２学科。

　市立札幌旭丘数理データサイエンス科では数学と理科を２倍、英語を１・５倍に設定している。市立札幌清田普通科グローバルコースでは英語の配点を２倍とした。

　市立札幌平岸普通科デザインアートコースでは実技検査を実施する。

　定時制の市立札幌大通では、学力検査は実施するが複数尺度による選抜は実施しない方針。

　推薦入学者選抜は、５年度入学者選抜から市立札幌平岸普通科普通コースで１０％の入学枠を設けたことによって、７校１２学科全てで実施している。

　面接は、市立札幌平岸が今回から集団に変更。それ以外の学校は引き続き個人で行う。

　面接以外の実施項目をみると、市立札幌旭丘では、前年度まで行っていた英語の聞き取りテストを廃止。探究的な学習の強化に向けて、普通科と数理データサイエンス科共に適性検査を重視していく方針とした。

　市立札幌藻岩普通科では作文を実施。市立札幌平岸は、普通科普通コースで作文、普通科デザインアートコースで実技検査を行う。

　市立札幌清田は、普通科普通コース、普通科グローバルコース共に英語の聞き取りテストを行うほか、普通科グローバルコースで英語による問答を加える。

　市立札幌大通では、午前部３０人程度、午後部３０人程度、夜間部５０人程度の入学枠を設定し、個人面接と作文の提出による自己推薦入試を行う。

(札幌市 2024-06-17付)