活動団体に費用補助　札幌市　小・中で自殺予防啓発

（札幌市 2024-06-18付）

　札幌市保健福祉局は、小・中学校等で自殺予防啓発活動を行う団体に対し、費用の一部を補助する事業を開始した。児童生徒に自殺予防に関する正しい知識を身に付けてもらうため、各団体の普及・啓発活動の促進を図る。

　市内における１９歳以下の自殺者数をみると、４年度は１５人と過去１０年で最多を記録。平成３０年度からの増加率は全国、全道を超える１８８％に上った。

　全国と同様に子ども・若者の自殺者数の増加が課題となっていることから、新規事業として「小中学生等に対する自殺予防啓発事業実施費用補助事業」を実施。過日策定した市自殺対策行動計画２０２４の重点施策の一つに位置付けている。

　対象は、社会福祉法人やＮＰＯ法人などの非営利法人が、市内に所在する学校で授業または学校行事として実施する事業。道立学校や専修学校、各種学校などで実施する場合も補助対象に含む。

　補助件数は年間３０件。１件につき、補助対象経費（報償費、旅費交通費など１１項目）の半額を補助する。上限額は５万円となっている。

　同局は「事業を契機に、自殺予防啓発に関する取組が多くの団体に広がれば」と期待している。

(札幌市 2024-06-18付)