環境教育基本方針推進委が会合　クリック募金　全希望校に教材　バス手配事業など確認　札幌市

（札幌市 2024-06-19付）

　札幌市環境教育・環境学習基本方針推進委員会の本年度第１回会合が１７日、市役所本庁舎で開かれた。環境教育推進に向けた各種施策の実施状況などを確認。６年度は、クリック募金の１校当たりの寄贈額を変更し、希望した学校全てに教材が届くよう配慮したことなどを報告した。

　環境教育・環境学習基本方針に基づく施策の進捗状況や効果などを評価・検証するもの。学校関係者や学識経験者ら委員１３人が参加した。

　会合では、環境教育の推進に向けた５年度の実施状況および６年度実施予定事業などを確認した。

　環境副教材・教師用手引書については５年度の改訂で、教科書との活用対応表の充実や環境副教材の内容に関連した動画・映像資料にアクセスするための２次元バーコードを追加した。

　環境教育クリック募金に関して、６年度は１校当たりの寄贈額の上限を４万円から３万円に引き下げ、教材寄贈を希望した５７校全てに寄贈するよう変更。今後、順次学校に配布する。

　エコライフレポートについては、グーグルフォームでの入力作業が定着したことで、５年度の取組率が、夏で８５・５％、冬で８６・１％と、４年度よりも改善した。

　一方、小・中学校を対象とした校外学習用バスの手配に関しては、昨年５月の新型コロナ５類引き下げに伴う観光需要の増加や、バス台数、運転手の不足から、バス貸出事業の入札不調が相次いだため、１１月に予定している７校のみへの手配にとどまった。

　本年度は、学校への希望調査時期を早めるとともに、旅行代理店等を入札参加資格者に加えたことで、応募があった６０校中、２８校に手配する計画となっていることを報告した。

　このほか、学校での出前講座実施状況、環境教育・子どもワークショップの開催状況などを説明した。

(札幌市 2024-06-19付)