札幌市教委　６年度研究開発事業　４課題で１２推進校指定　学ぶ力育成、小学校専科指導等

（札幌市 2024-06-20付）

　札幌市教委は、６年度札幌市研究開発事業の研究推進校を決定した。四つの研究課題で計１２校を指定。今後、各研究課題で具体的な取組を開始する予定だ。

　事業は「札幌市学校教育」に示されている施策や教育内容について、学校および教職員、有識者と共に実践的研究を行い、研究成果や検証結果などについて普及・啓発するもの。市内の学校教育の改善・充実に資することを目的としている。

　６年度は①「学ぶ力」の育成の推進②小学校における専科指導の推進③算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト事業の推進④いじめの防止等に向けた取組の推進⑤子どもの困りや悩みを早期発見する取組の推進―の五つの研究課題を設定。

　実践研究会形式で推進する④を除く４課題の研究推進校を、公募によって決定した。

　①は、共栄小学校と緑丘小学校の２校を指定。ＡＡＲ（Ａｎｔｉｃｉｐａｔｉｏｎ、Ａｃｔｉｏｎ、Ｒｅｆｌｅｃｔｉｏｎ）サイクルの視点から捉え直した課題探究的な学習を取り入れた授業づくり、学びの質を高めるＩＣＴの効果的な活用などについて研究を進める。

　②の研究推進校は、美香保小学校、北光小学校の２校。理科・体育を中心に専科指導の効果的な推進の在り方について研究する。

　③は、円山小学校、宮の森小学校、簾舞小学校の３校が取り組む。本年度から始まった算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト事業の推進に向け、指導展開例やイントロスライド、ＩＣＴの効果的な活用事例などを創出する。

　⑤は、５年度のモデル事業に引き続き北辰中学校区（北辰中、白楊小学校、北九条小学校、幌北小学校）を指定したほか、義務教育学校福移学園を選定。本年度から導入した心の健康観察アプリ「シャボテンログ」の活用に向けて、児童生徒の心身の変化を複数の教職員で把握するための組織体制、困りや悩みの早期発見・対応につなげるための方策などを探る。

(札幌市 2024-06-20付)