札幌市教委　算数学びｂｅｙｏｎｄ　好事例普及へ実践募集　イントロスライドなど

（札幌市 2024-06-21付）

　札幌市教委は、本年度開始した算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト事業の充実に向け、各学校から実践事例を募集する。イントロダクション（導入）の指導に活用する「イントロスライド」、ＩＣＴの効果的な活用例などを集め、好事例を普及する考え。

　算数学び「ｂｅｙｏｎｄ」プロジェクト事業は、算数にーごープロジェクト事業の後継事業として本年度開始したもの。

　これまでの取組を基盤に、課題探究的な学習を子どもの視点で捉え直し「学びのコントローラーをもっているのは子ども自身」をコンセプトに、算数における子ども一人ひとりの主体性を大切にした多様な学びの実現を目指している。

　事業の充実に向け、本年度は市研究開発事業における研究課題の一つに設定し、円山小学校など３校が研究を進めている。

　今回各学校の授業づくりの参考となるよう実践事例を募集。好事例の横展開を図り取組の促進を目指す。

　募集するのは①指導案②イントロスライド③ＩＣＴ活用と効果についての資料―のいずれか。

　指導案は「市教育課程編成の手引～小学校編」に掲載されている年間指導計画例や課題探究的な学習の指導展開例を参考に、ワードで作成する。

　イントロスライドは、２月下旬に提供した５・６年生各５単元分のスライドを参考に、グーグルスライドで作成する。

　ＩＣＴの資料は、オクリンクやムーブノートで活用できるカードを作成するとともに、それを活用した実践をパワーポイントでまとめる。

　実践の視点は「ＡＡＲサイクルの視点で捉え直した課題探究的な学習の推進」「学びの質を高めるＩＣＴの効果的な活用」。特にＩＣＴについては、個別探究や協働探究の場面で子どもが自ら端末を活用する機会の充実を重視している。

　１１月１日まで、イントラメールで受け付けている。寄せられた好事例は、３学期ごろに事務連絡などを通して周知する考え。

(札幌市 2024-06-21付)