札幌市７年度重点要望案⑤

（札幌市 2024-06-24付）

星友館中学校の生徒（１１０人）の年齢構成（６年度４月時点）（クリックすると拡大表示されます）

◆重点要望

【公立夜間中学の運営に係る支援】

▼要望内容

▽公立夜間中学の教職員定数の拡充および運営に係る継続的な財政支援を要望

▼要望の背景等（現状・課題等）

▽公立夜間中学は、年齢、学力、国籍などにおいて極めて多様な生徒を受け入れており、それぞれの生徒に寄り添ったきめ細かな支援を行う必要がある。しかし、公立夜間中学の教員等の配置は、制度上、通常の中学校と同様となっており、公立夜間中学の状況を鑑みると通常の中学校よりも多くの教員が必要。

　また、多様な生徒に対するきめ細かな支援を行うためには、学習ボランティアや通訳などの各種外部人材の活用等が必要であり、公立夜間中学を安定的に運営するためには、継続的な財政措置が必要だが、国の現行の財政支援は、開校後３年までとされている。

▼札幌市立星友館中学校の概要＝図＝

【大規模国際競技大会等の誘致・開催に向けた支援】

▼要望内容

▽大規模国際競技大会等の誘致に当たっては、国や開催地、競技団体等が一体となって誘致交渉が行える体制の構築を要望

▽大規模国際競技大会等の開催に必要な各種競技の運営人員の確保において、応援要請などの人材を十分に確保できるような支援制度を要望

▽持続可能な大会運営を可能とするため、各競技団体が人材育成に取り組む際のソフト面での支援のみならず、人材育成に必要となる経費に関する補助金等の創設についても要望

▼要望の背景等（現状・課題等）

▽自治体単独では大規模な国際競技大会の誘致交渉には限界があることから、関連団体との協議等に当たって国が主体となり、開催地、競技団体が一体となった誘致活動を行うことが必要である

▽国内において大規模国際競技大会を開催する際には、大会運営ノウハウを有する高度人材の獲得が必要不可欠である一方、こうした人材の獲得は非常に厳しい状況にあり、人手不足によって、円滑な大会運営に支障を来す恐れがある

▽各競技の運営に当たっては、開催時期によらず人材確保自体が困難な状況に陥らないよう、各種競技団体、主催団体の持続可能な大会運営体制の確保に向けた人材育成等の支援が必要である。

　全国的にも開催地が限られるウインタースポーツ大会を恒常的に開催している札幌市は、大規模国際競技大会の誘致・開催支援を行うに当たって、運営体制の構築困難を理由に開催断念といったケースを回避するために、主催団体および各種競技団体の主導で大会運営が行える運営体制づくりが不可欠である。

(札幌市 2024-06-24付)