文房具として端末活用　６年度ＩＣＴ活用推進連絡会議　札幌市教委

（札幌市 2024-07-02付）

　札幌市教委は６月中旬、６年度ＩＣＴ活用推進連絡会議をオンライン開催した。各学校の実務担当者らが参加。市教委の各課担当者が説明に立ち、本年度は「文房具としての端末活用」を方針に掲げ、児童生徒の主体的な活用を目指していくことなどを伝えた。

　「６年度札幌市学校教育」では、ＩＣＴの特性・強みを生かした活用を進め「学ぶ力」を育成するとともに、教科等横断的な視点で情報活用能力を育むことを掲げている。

　会議は、学校間・学級間の差を解消しつつ、校種間が連携し見通しを持って取組を進める必要性から、情報共有を通して各学校における「ＩＣＴを活用した教育（情報教育）」の一層の推進を図ることを目的としている。

　はじめに、教育課程担当課、教職員育成担当課、学校支援課の各担当者が説明。教育課程担当課は、ＩＣＴ活用に係る６年度の方針と見通しを示した。

　事前アンケート結果を紹介しながら、児童生徒の主体的な活用が進む学校がある一方、教師が主導している学校も見られ、二極化傾向が課題になっていることを伝えた。

　これを踏まえ、６年度の方針を「文房具としての端末活用」と掲げた。「課題探究的な学習」「自治的な活動」「日常的な活用」で、必要な場面を児童生徒が自ら判断し活用していくことを目指すとした。

　教職員育成担当課は、教員育成指標に示されている「ＩＣＴ活用指導力」について解説したほか、専門研修でその育成に向けた各種講座を開設していることなどを紹介した。

　学校支援課は、校務支援システムや各システムの仕様変更個所、情報セキュリティーの順守などを伝えた。

　オクリンクとムーブノートのサービス終了に伴い、二つのソフトの機能を統合した「オクリンクプラス」を８月から導入予定と連絡した。また、同じくサービスが終了するグーグルジャムボードの代替として、８月からオンラインホワイトボード「フィグジャム」を導入する予定。夏季休業期間中に研修を実施するとした。

　パートナー校間での協議に移り、９年間を見通した端末活用、ＢＹＯＤによる端末活用の状況などをテーマに話し合った。

(札幌市 2024-07-02付)