札幌市教委　教師夢プランⅢ　授業構想のポイント学ぶ　大学３年生７０人参加し演習

（札幌市 2024-07-01付）

　札幌市教委は６月２１日、道教育大学札幌駅前サテライトで教師夢プランⅢ第１日を開催した。教職を志す大学３年生ら７０人が参加。授業の導入を構想する演習などに取り組み、指導案づくりや板書のポイントなどについて理解を深めた。

　教職を志し教職課程を履修する大学生を対象に、教員の職務や札幌市の教育について説明し、教員への夢を膨らませ、教員採用候補者選考検査受検への意欲向上を図ることが目的。

　３年生対象の夢プランⅢでは、初任段階における研修（２年次）を活用しながら、教育実習や教員採用候補者選考検査に向けて、準備することについて理解を深めてもらうことをねらっている。

　オリエンテーションのあと、教職員育成担当課の髙橋慶之研修担当係長が学習指導案や板書のポイントについて講義した。

　参加者はグループに分かれ、小学２年算数「三角形と四角形」の指導案をもとに授業の導入を構想する演習に取り組んだ。

　教師役となった参加者は、図形を写した紙を示しながら「これは三角形かな？四角形かな？」「なぜ三角形だと思う？」などと問いかけ、子どもの「？」を引き出す工夫を取り入れた。

　髙橋係長は、授業を構想するポイントとして“指導と評価の一体化”を挙げ、その実現のためには「目指す子どもの姿が明確になっていること」が重要とした。「目指す子どもの姿を自分の言葉で語れるようになろう」と呼びかけた。

　また、教育実習を控える参加者に向けて「うまくいっていない時こそ、子どもの姿から学ぶことを大事にしてほしい」とアドバイスを送った。

(札幌市 2024-07-01付)