札幌市　次期子ども未来プラン骨子案　子・若者の権利を尊重　３基本目標と１４基本施策

（札幌市 2024-07-02付）

仮称・第５次さっぽろ子ども未来プランの計画体系案（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市子ども未来局は、７年度から始まる仮称・第５次さっぽろ子ども未来プランの骨子案をまとめた。基本理念を「子ども・若者の権利を尊重し、子どもと若者の輝きがすべての市民を笑顔で結ぶまち」とし、こども基本法やこども大綱の内容を踏まえ、三つの基本目標と１４の基本施策を盛り込んだ。

　現行の第４次プランが本年度で終了することに伴うもの。６月２７日の６年度第１回子ども・子育て会議で示した。

　次期プランは、５年４月に施行されたこども基本法に基づく市町村こども計画として位置付けることとし、こども大綱の内容を勘案して策定する考え。

　子どもに関する計画を束ね、一体的に子ども施策を推進するため「市子どもの貧困対策計画」「市ひとり親家庭等自立促進計画」を統合する予定だ。

　基本理念は、現行プランを引き継ぎ「子ども・若者の権利を尊重し、子どもと若者の輝きがすべての市民を笑顔で結ぶまち」とした。対象を明確にするため「若者」の記述を追加した。

　基本的な方針には「子ども・若者と子育て当事者の視点」「貧困と格差の解消を図り、すべての子ども・若者が自分らしく幸せに生活できる環境づくり」「ライフステージに応じて切れ目なく支える」「地域資源の活用と組織横断的な連携により社会全体で支える」の４点を掲げた。

　また、今後アンケートを実施し、子どもが考える「子どもにやさしいまち」を盛り込む考え。

　昨年１２月からことし１月にかけて、就学前児童の保護者１万５０００人を対象に実施したニーズ調査の結果などを踏まえ、基本目標①子どもの権利の推進とライフステージを通じた環境の充実②ライフステージの各段階における環境の充実③子育て当事者への支援の充実―の３点のもと、１４の基本施策を設定。

　新たに統合する市子どもの貧困対策計画の理念等を①の基本施策７、市ひとり親家庭等自立促進計画を③の基本施策４に位置付けている。

　９月に開催する第２回子ども・子育て会議で素案を提示する予定だ。

(札幌市 2024-07-02付)