札幌青葉中　用務員の技術研鑚へ　大規模作業も自分たちで　厚別地区５人が校庭整備

（札幌市 2024-07-03付）

重機を稼働させ整地に汗を流した

　札幌市立青葉中学校（中山勝喜校長）は６月中旬、学校用務員のスキル向上などを目的にグラウンド整備に取り組んだ。市教委が展開する相互支援制度のエリア支援を活用。厚別エリアの用務員５人が集まり、グラウンドの整地に汗を流した。

　市立学校の用務員はこれまで２人体制としてきたが、市職員の定数削減の一環で、平成２１年度から段階的に単数配置に移行。３０年度には、一部の学校を除き、１人体制とした。

　一方で、複数人での作業が必要な業務や技術の伝承に困難が生じたため、市教委は２６年度から相互支援制度を導入。１０区を２２エリアに細分化し、必要に応じてエリア全体や小グループ単位での相互協力による作業体制を講じている。

　厚別エリアにおいては、エリア内の若手職員のスキル向上とともに、用務員の新たな働き方を検討。比較的大人数で行うことで、安全かつ効率的に作業できるエリア支援を活用し、グラウンド整備の技術を磨くこととした。

　作業当日、厚別エリアで勤務する用務員５人が集結。リースしたバックホーで客土を入れ替えたり、タイヤローラーを稼働し転圧したりするなどして、グラウンドを整備した。

　青葉中用務員の其田実啓史さんは「大がかりな作業も、支援制度を活用することで、自分たちで学びながら実施できることは非常に勉強になった。支援制度を通して学校への負担を減らすとともに、自分自身のレベルアップにもつなげたい」と汗を拭った。

(札幌市 2024-07-03付)