札幌篠路小で出前授業 汚水浄化の工程学ぶ 下水道科学館職員招き(札幌市 2024-06-28付)
札幌市立篠路小学校(千葉剛禎校長)は24日、札幌市下水道科学館の職員を招いて出前授業を開いた。4年生社会科の一環。児童たちは、汚水を浄化する工程や雨水の排水機能など、下水道が果たす役割への理解を深めた。
出前授業は、市下水道河川局が児童たちに下水道の大切さを深く理解してもらおうと行っているもの。同校は、4年生社会科の一環として、今後予定している下水道の働きに関する学習を前に実施することで、次時への理解の深まりを目指した。
講義では、市職員が下水道の役割を解説した。下水道が現在ほど普及していない昭和56年の様子を提示。雨水が排水できず、道路が冠水した写真を示し「下水道がなければ、雨水で洪水が起こってしまう」と、下水道の重要性を説いた。
汚水をきれいにする仕組みの説明では、透明度が異なる3種類の水の写真を紹介。水中のごみを食べる微生物の動画を示しながら、水処理の過程を伝えた。
マンホールや下水道管に関するクイズを出題。市内の下水道管を全てつなぎ合わせると、札幌市からロサンゼルスまでの距離に当たることを伝えると、児童たちから「長い!」と驚きの声が上がった。
また、日常生活で気を付けてほしいこととして「台所からごみを流さないでほしい」「トイレにトイレットペーパー以外の物を流さないでほしい」などと要請。様々な物を溶かした水を下水道管に流した際の動画を上映し、管が詰まる原因の一つになることを伝えた。
鍵谷純基教諭は「教科書だけでは学べないような身近な知識や深い理解を得て、今後の学習や日常生活につなげられれば」と話した。
(札幌市 2024-06-28付)
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