リサイクル堆肥の栽培作物提供　安全なレタスで元気に　札幌市教委　二条小の給食に

（札幌市 2024-06-26付）

　札幌市教委が推進するさっぽろ学校給食フードリサイクル事業の一環として、フードリサイクル堆肥を使用して栽培した作物の提供が２４日から始まった。二条小学校（石川篤司校長）では、レタスを使ったタコライスが提供され、児童たちは栽培に関わった人たちへの感謝の気持ちを込めて味わった。

　事業は、学校給食の調理くずや残食などの生ごみを堆肥化し、その堆肥を使用して栽培した作物を学校給食で提供するもの。食や環境を考え、物を大切にする子どもを育むことを目指している。

　本年度は、６～１２月にかけてレタス、タマネギ、ブロッコリー、トウモロコシを小・中学校、義務教育学校、特別支援学校に提供する予定。

　二条小のこの日の献立は、牛乳、タコライス、ワカメスープ、パイン缶。タコライスにフードリサイクル堆肥で栽培されたレタスが使われている。

　４年２組（児童数２９人）では配膳前、担任の冨谷碧教諭と雲雀馨栄養教諭がフードリサイクル堆肥ができるまでの流れ、北区の農家が堆肥を活用したレタスを栽培していることなどを説明。「安全な堆肥を使ったレタスを食べて元気になろう」と呼びかけた。

　児童たちは「いただきます」の号令に合わせて給食を開始。タコライスを口に運ぶと「おいしいね」「おかわり！」などの反応を見せた。

　児童の一人は「レタスは普段あまり食べないので、久しぶりに味わえて良かった」と感想を述べた。

(札幌市 2024-06-26付)