スポ庁　中学生の自主学習用に　動画サイト　７年３月公開　端末で視聴　運動部活動等支援へ

（国 2024-07-03付）

　スポーツ庁は、運動部活動・地域クラブ活動を支援するため、自主学習用の動画コンテンツを７年３月ごろに公開する。各スポーツ関係団体等の協力のもと、競技の基礎的・専門的知識や技術が習得できる動画を収集したポータルサイトを開設。スマートフォンやタブレットから中学生が視聴し、主体的に学ぶことができる環境を整備する。

　スポーツ庁が本年度から開始するデジタル部活動・地域クラブ活動プロジェクトの一環。地理的・人的要因によるスポーツ体験格差を解消するため、各競技共通の基盤となる要素、競技に特化した基礎的・専門的な要素の双方に関する理解を深め、学習する環境を整備する。

　具体的には、これまで国が制作してきた動画のほか、日本スポーツ協会（ＪＳＰＯ）、日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）、日本パラスポーツ協会（ＪＰＳＡ）などの団体と加盟団体の協力を得て、自主学習用の動画コンテンツを収集・整理し、中学生年代の生徒を対象に、部活動や地域クラブ活動で自主学習できるサイトを開設する。

　動画は安全対策、応急処置、ルール、スポーツの歴史などの基本的知識のほか、立ち方、姿勢、道具の打ち方や握り方など基礎的・専門的な技術の習得に資する内容を想定している。

　５日に事業者向けの公募説明会をオンラインで開催する予定で、８月中旬ごろに事業者を決定。７年３月の動画コンテンツの公開を目指す。

　対象競技は現時点で２、３競技、動画本数は４～６本程度を見込み、各団体等のコンテンツの保有状況などを踏まえて決定する。７年度から全国で活用の促進を図っていく。

(国 2024-07-03付)