札幌市教委　７年度学校施設整備　事業費　２１７億要望　長寿命化　予防改良含む１１校

（札幌市 2024-07-10付）

札幌市教委７年度学校施設環境改善交付金概算要望額（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、７年度公立学校施設整備負担金および学校施設環境改善交付金の概算要望額を取りまとめた。負担金、交付金を合計した全体の要望額は、事業費ベースで２１７億４３００万円。うち交付金は１６２億９６００万円で、前年度内定額と比べて１１・７％増額となった。新たに計上した予防改修を含めた長寿命化改良の対象は琴似中央小学校など１１校で、４７億８０００万円を措置。普通教室等へのエアコン整備には、９６校分で４３億６２００万円を充てた。

　負担金の事業費と交付金の配分基礎額は、施工面積と工事単価を乗じて算出している。

　公立学校施設整備負担金は、７、８年度の２ヵ年分に事業費ベースで５４億４７００万円を計上。真駒内地区義務教育学校、琴似小学校、向陵中学校、新琴似北中学校の４校で校舎および屋体の改築を進める。

　一方、学校施設環境改善交付金をみると、事業費に当たる配分基礎額の総額は１６２億９６００万円。前年度内定額と比べて１１・７％増額となった。

　危険改築・不適格改築は１５億２１００万円。明園中学校の既存校舎解体とともに、琴似小、向陵中、新琴似北中の校舎・屋体改築に充てる。新たに予防改修を盛り込んだ長寿命化改良には４７億８０００万円を計上。琴似中央小学校、八軒小学校、真栄小学校、米里小学校など１１校を対象に、外壁改修や屋上防水改修に取りかかる。

　大規模改造は総額で９１億６９００万円。資生館小学校など８５校を対象に実施を予定する照明器具のＬＥＤ化には４３億８００万円、幌南小学校など９６校を計画している普通教室等へのエアコン整備には４３億６２００万円、札苗北中学校など４２校を対象としたバリアフリー化には４億９８００万円を計上した。

　新増改築事業の一環として実施するグラウンド造成等は６校を見込んでおり、１億３８００万円を充てる。単独校調理場の新増築および改築には１億１６００万円、中学校武道場の新改築には１０００万円を盛り込んだ。

　６年度からスタートしたバスケットゴールの耐震化については、栄北小学校など２８校を対象に５億６０００万円を計上した。

(札幌市 2024-07-10付)