命を大切にする指導徹底へ通知 夏季休業期間前後 子の変化に注意 いじめ 早急に対策会議 札幌市教委(札幌市 2024-07-11付)
札幌市教委は9日、命を大切にする指導の徹底および夏季に向けての幼児児童生徒の指導について各園長・学校長宛てに通知した。夏季休業期間前後の幼児児童生徒の変化を見逃さないよう、いじめの疑いを把握した場合、学校いじめ対策組織の出席が可能な構成員で会議を開催するなど、速やかな対応を求めている。
夏季休業期間が近づくこの時期、暴力行為や家出等の問題行動、花火や火遊びに伴う事故などが発生する恐れがある。さらに、学校再開に向けて不安や悩みを抱える児童生徒が増えることが懸念される。
このため、長期休業期間中および前後に児童生徒が安心して過ごせるよう、必要な対応について留意事項を示した。
休業前および休業中の指導に当たっては「安全に関する指導」「問題行動等に対する指導」の徹底を掲げた。
熱中症防止に向けて、気温が高くなった場合には定期的に暑さ指数を計測し、暑さ指数に応じた活動とするよう呼びかけている。
インターネット・SNSの利用に関しては、許可なく他者に関する写真や動画を撮影したり、第三者と共有したりしないよう指導を求める項目を追加した。
夏季休業期間明け(始業式前後)の指導の重点は「かけがえのない子どもの命を守るための対応の徹底」。特に始業式の朝、連絡なく登校していない児童生徒については、迅速・確実に連絡を取り、状況を確認するよう強調している。
「いじめ見逃しゼロ」を徹底するため、いじめの認知および解消の判断は担任などの個人に委ねず、学校いじめ対策組織で行うことを徹底するよう示した。
いじめの疑いを把握した場合は、学校いじめ対策組織で速やかに対応する必要があることから、構成員全員がそろわない場合でも出席が可能な構成員で会議を開催するよう求めている。
継続的な視点が必要な対応として、不登校児童生徒、児童虐待・ヤングケアラーを挙げている。
市教委は、通知に合わせてチェックリストを配布しており、児童生徒が自ら危険を予測し、安全を確保する資質・能力を育む適切な指導を呼びかけている。
(札幌市 2024-07-11付)
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