校長室から　―未来育む札幌の学校―　夢（たい）を語る学校に 　札幌市立 新琴似北小学校　下山 弘美 校長

（札幌市 2024-07-17付）

新琴似北小学校・下山校長

▼わが校の強み

　青葉がそよぐ緑地帯「防風林」を挟み、新琴似と屯田地域を校下とする住宅地にある本校の朝は、ブラスバンド練習の美しい音色と「おはようございます！」という元気な児童たちのあいさつで始まります。

　長く住まわれている地域の方や保護者も多く、様々な所で温かく見守ってくださるおかげで、本校児童は自然体で、誰に対しても壁をつくらず関わります。

　スクールガードの方に「行ってきます」と手を振ったり、清掃の方に「いつもありがとうございます」と自ら感謝を伝えたりするなど、素直に多くの人と触れ合うことを楽しみ、人と人との絆を強める力が育まれています。

▼児童の成長に向けて

　人との関わりに喜びを見いだす本校児童の良さを生かし、本年度は関わりの中で一人ひとりの自己有用感を高めていくことに重点を置いています。特に、学校行事や児童会活動では、縦（異学年）のつながりと横（学年）のつながりの中で関わることを大切にしています。

　前年度から運動会の表現も低中高のブロックで取り組み、練習から上学年が下学年に踊りを教えていきます。どの学年においても、互いに認め合う中で自信を付け、一人ひとりがより良くなろうと具体的な目標を持って前向きに取り組む姿が増えています。

▼授業づくりの工夫

　「主体的に取り組み、学び合う子ども」の実現を目指し、児童の「たい」を引き出すために教職員みんなの授業づくりと学び合いを大切にし、共通の教科を窓口に、低中高ブロックで授業実践を積み重ねています。

　また、願いや目標を持ち、目を輝かせて学ぶことを楽しむ姿を目指して「たい」が連続する教材化や児童が伸びを実感できる教師の関わりになっているかを確かめ合いながら、日々の授業改善に取り組んでいます。

▼校長としての喜び・楽しみ

「きょうの学校探検、すごく楽しみ！」「いっぱい発表したよ！」。毎日、たくさんの児童がいろいろなことを教えてくれます。楽しく学習や生活に取り組み、自分の成長に手応えを感じている児童の姿を見ることが何よりの喜びです。

　本年度の合言葉は「夢を語る学校」です。自分の成長を夢見て動き出す児童の姿、そしてその夢を温かく受け止めて応援し、一緒に頑張る仲間や先生がいる。そんな学校をこれからも目指していきます。

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