札幌みなみの杜高支　プロギング　南区をきれいにしよう　中学生や地域住民と清掃

（札幌市 2024-07-16付）

みなみの杜高等支援プロギング

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（小山学校長）は１１日、プロギング２０２４を開いた。ごみ拾いスポーツを南区で行うもので、エコサイクルコース３年生が企画。南区内の中学校３校の生徒や近隣住民ら約３０人が参加し、力を合わせて町の清掃活動に汗を流した。

　プロギングは、ごみを拾いながらジョギングをするスウェーデンが発祥のスポーツ。順位などはつけず、参加者全員が拾ったごみの量や歩数を総合して計測する。近隣住民らと協力し、楽しい時間を共有しながら美化活動に取り組むことが目的。

　５５分間、３グループに分かれて決められた順路でごみを拾い、同じグループ内の仲間がごみを拾った際に「ナイス！」と声をかけ合う。

　当日は真駒内中学校、藤野中学校、簾舞中学校の生徒や南区社会福祉協議会職員、近隣住民ら約３０人が参加。ルール説明のあと火ばさみとごみ袋を受け取り、それぞれの担当場所に移動した。

　札幌みなみの杜高等支援の生徒が道中、建造物や道路の造りに関する歴史を解説。参加者は真駒内付近の歴史を学びながら、プラスチックやマスクなどのごみを拾った。

　全てのグループが回収したごみの総重量と歩数を計測。約３万歩歩き、２・３５㌔㌘のごみを回収した。感想を問われた参加者は「楽しかった！」「また走りたい！」などと声を上げた。

　吉倉かしは教諭は「きれいな町の方が住んでいて気持ちが良い。今後も積極的にごみ拾い活動に取り組んでほしい」と参加者全体に呼びかけた。

　札幌みなみの杜高等支援の生徒の嶋優我さんは「これからの日常生活でもポイ捨てをせずに過ごしてほしい。少しずつ、まずは南区からきれいなまちをつくっていけたら」と願った。

　活動のあと、中学生らに向けたエコサイクルコースの作業場所見学を実施。生徒の製作物や機械の解体に使用する工具を紹介した。

(札幌市 2024-07-16付)