米国グラント高　秋元市長表敬　おもてなしの心に感動　札幌市立高生交流の一環

（札幌市 2024-07-12付）

　札幌市立高校生との交流事業のため来札しているアメリカ・ポートランド市グラント高校の生徒１６人が９日、秋元克広市長を表敬訪問した。代表生徒は、日本人の“おもてなしの心”について「信じられないほど素晴らしい日本の良さで、本当に感動した」と述べた。

　市立高校とグラント高の交流事業は平成２３年度から実施しており、相互派遣を続けている。今回は、グラント高で日本語を学ぶ生徒１６人が来札。６月３０日から今月１５日までの１７日間滞在し、市立高校での学校生活体験、市内観光地での研修などに取り組んでいる。

　また、新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着いたため、今回からホームステイを再開している。

　代表してあいさつに立ったマヤ・オオツカさんは「印象に残っているのは、触れ合った人々から伝わってくるおもてなしの心。アメリカで育った私たちにとって、信じられないほど素晴らしい日本の良さで、本当に感動した」と伝えた。「今度は札幌の高校生がポートランドに来る。その時は私たちが精いっぱいおもてなししたい」と意気込んだ。

　秋元市長は「残りの期間も、いろいろな友情の輪を広げて過ごしてほしい」と呼びかけた。

　このあと「札幌の印象」「高校生活の違い」などを話題に交流。札幌市とポートランド市の姉妹都市提携がことしで６５周年を迎えたことに関連し、生徒の一人から「つぎの６５周年に向けて期待すること」を質問された秋元市長は、現状の交流の深化を期待するとともに「若い皆さんが将来に向かってどういった交流をしていくか、話をしてつくり上げてほしい」と述べた。

　札幌市立高校生のポートランド派遣は、来年３月ごろに予定している。

(札幌市 2024-07-12付)