札幌市教委　教科用図書選定会議　課題探究学習の推進へ　８月９日委員会会議で採択

（札幌市 2024-07-30付）

　札幌市立中学校等で７年度から使用する教科用図書の選定に向けた教育委員会会議が、２５、２９日の２日間、市内のＳＴＶ北２条ビルで開かれた。市教科用図書選定審議会の調査研究報告に基づき、山根直樹教育長らが、課題探究的な学習の推進などにつながる教科用図書について審議した。８月９日の教育委員会会議で採択する予定。

　市立学校で使用する教科用図書は、採択権者である市教委が、付属機関の市教科用図書選定審議会に内容調査を諮問した上で決定している。

　小・中学校用の教科用図書は原則４年ごとに採択替えしており、本年度は中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校前期課程用が採択替えの年に当たる。

　市教科用図書選定審議会は７月上旬までに、道教委が作成した採択参考資料を基礎資料に、別途札幌市として設定する調査研究項目に基づき調査研究を行ってきた。

　２５、２９日の教育委員会会議で、審議会の各教科小委員会が調査研究結果を報告。委員の審議によって、各教科２、３社程度に絞った。

　初日は、国語、保健体育、道徳、数学、理科の５教科６種目の教科用図書について審議。

　国語では、小委員会の委員長が「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の各領域における各社の取り扱いなどについて報告。委員からは「ＩＣＴの活用が効果的な場面を示している教科書はほかにもあるのか」「札幌市の課題“根拠を明確にして自分の考えを表現すること”の育成につながる部分があれば教えて」などの質問・意見が上がった。

　２日目は、社会、音楽、美術、技術・家庭、外国語の５教科１０種目について審議した。

　今後は、８月５日の教育委員会会議で各教科の最終候補１社を決定し、９日に採択する。

(札幌市 2024-07-30付)