大麻や覚醒剤は危険　札幌石山中　薬物乱用防止教室

（札幌市 2024-07-29付）

　札幌市立石山中学校（網島七恵校長）は２２日、同校で薬物乱用防止教室を開いた。全校生徒２６４人が参加。道警札幌方面南警察署生活安全課少年係の宗像友紀奈巡査が講師を務め、全国的にも低年齢化が進んでいる大麻や覚醒剤の危険性などを説き、注意喚起した。

　講話は、薬物の怖さや体への影響、違法薬物の危険性を理解するとともに、ＳＮＳの使用に関わる危険性を知ることを目的としている。

　宗像巡査は冒頭、未成年者の「飲酒、喫煙」の危険性をスライドを利用しながら分かりやすく説明。「年齢が低ければ低いほど脳や体に与えるダメージが大きい」と強調した。

　つぎに、大麻や覚醒剤の種類、患者の症例などをリアルな画像を提示しながら薬物乱用の恐ろしさを伝えた。

　薬物特有の依存性、耐性によって負のサイクルに陥り、犯罪などに走ってしまう危険性について、過程を例示しながら注意を呼びかけた。

　また、実例をもとに再構成されたＤＶＤを上映し「覚醒剤などが若者の身近に迫っていること」「“これくらいなら”の気持ちが人生を台無しにすること」「犯罪に走り、家族も巻き込む悲惨な結果が待っていること」を生徒たちに実感させた。

　まとめでは、覚醒剤への入り口としてＳＮＳによる大人との出会いがあること、不特定多数の大人とやりとりをすることの危険性を説いた。

　生徒たちは、講話を通して薬物、ＳＮＳの怖さ、危険性について理解を深めた。

(札幌市 2024-07-29付)