札幌二条小　教育実践発表会　学びつなぎ高め合い　３年算数割り算　余りに着目

（札幌市 2024-07-26付）

　札幌市立二条小学校（石川篤司校長）は１８日、同校で第１９次教育実践発表会を開催した。研究主題「学びをつなぎ、高め合う子ども」のもと、国語、算数、理科、道徳の９授業を公開。３年生算数では、割り算の余りの数に着目して法則を考えさせる授業を展開した。

　同校は本年度、第１９次研究の３年目を迎える。副主題は「主体的・協働的な授業」。

　研究の視点に①学びをつなぐ教材化と活動構成②協働的な学びを促進する指導と評価―の２点を設定し、授業づくりを進めている。

　公開授業のうち、３年１組算数「あまりのあるわり算」（境沙耶教諭、児童数２８人）では、身近な学校生活に関する話題を題材に、割り算の余りの数に着目して法則を考えさせる活動を設定した。

　境教諭は導入で「ドッヂボールのチーム分けを行う。出席番号順に赤、青、黄、白の列に並ぶ。○番目の人は、どこの列に並ぶか」と問題を提示。問題文の一部をマスキングすることで、自分自身がどのチームに所属するのか考えたいという思いを引き出した。

　児童から「数字が二つ分からないと式が立てられない」「人数が分かれば計算できる気がする」などの声が上がったことを踏まえ、例として「１２番の人はどのチームになるかな」と問いかけた。

　「赤、青、黄、白を合わせたら４になるから、４の段が関係するのかな」「かけ算や割り算を使えば、すぐ白チームだと分かる」などの考えを引き出し「どうすればみんなのチームが分かるかな」との問いにつなげた。

　自分や友達の出席番号に当てはめて、所属するチームを考えさせる活動に移った。交流では、図や表を作成し順番に並べる考え方が多かった中、境教諭は、一人の児童の「出席番号を４で割ったら分かった」との発言に着目。児童に短冊を配布し「自分の出席番号÷４」の式と商を書き黒板に貼るよう指示した。

　バラバラに貼られた短冊を順番に整理すると「赤チームは余りの数が１、青は２、黄は３になっている」「白チームは全部割り切れている」などチームごとの共通点が表れた。「余りの数に注目すればチームが分かる」との考えを引き出した。

(札幌市 2024-07-26付)