札幌菊水小 測量体験学習会 社会支える技術すごい 講話や機器使い実習など
(札幌市 2024-07-26付)

菊水小測量体験

 札幌市立菊水小学校(前川慎一校長)の6年生69人が23日、同校で行われた「測量体験学習会」に参加した。測量技術に関する講話と実習を受講。現場で実際に使われる測量機器を使うなどして、社会インフラを支える技術の大切さを学んだ。

 この学習会は、札樽地区測量設計協会の若手メンバーで構成する札樽若力会(宮本鉄也会長)と国土地理院北海道地方測量部が共催。子どもたちに測量の仕事を知ってもらうために1996年から小学6年生を対象に実施しており、今回が29校目となる。この日は若力会会員ら40人が同校を訪問した。

 はじめに座学を実施。前川校長があいさつし「将来、測量の仕事をしたいと思う人がいるかもしれない。普段触れない本物の機械を使えるのでいろいろと学んで目いっぱい楽しんで」と述べた。

 宮本会長のあいさつのあと、国土地理院北海道地方測量部の小野里正明次長が「地図と測量のお話」と題して講話。国土地理院の仕事内容や、基準点測量、航空測量、衛星測量などの様々な技術を紹介したほか、災害時にも測量技術が活躍していることに触れ、その大切さを伝えた。

 また、若力会のメンバーもオリジナルのパンフレットを使って測量技術を紹介した。このパンフレットは、黒松内町立黒松内中学校の午来睦美校長が作成したもの。午来校長は、測量と縁の深い松浦武四郎をテーマにした絵本を発行するなどの活動をしている縁で若力会と知り合い、今回のパンフレットを作成。この日の学習会にも参加した。

 後半は、グラウンドに移動し、測量機器のトータルステーション(TS)を使った実習に臨んだ。子どもたちは「20㍍ぴったり歩けるか」という課題に挑戦し、それぞれ歩測した位置をTSで計測。数十㌢のずれでほぼ20㍍を達成した子は、指導役の技術者に褒められうれしそうな笑顔を見せた。

 このほか、計測した点をラインでつなぎグラウンドに大きな北海道の形を描く活動を実施。最後にドローンで記念写真を空撮した。

 宮本会長は「測量技術を学んで少しでも興味を持ってもらえたら。来年は30校目の節目を迎えるので、より一層積極的に活動していきたい」と話した。

(札幌市 2024-07-26付)

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